読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

乙丸湯。

乙丸湯。

おつまるゆ。

 

その昔。私が20代のころ?母から習った英会話。

 

習ったとは言っても、母は英語を話すような人ではない。

そんな母が終戦の時期にメリケンの兵隊さんと話して覚えたそうなw

 

「おつまるゆ 知らないの?」息子二人の困った顔見て母は笑ってる。

 

???おつまるゆ???

 

兄と私で(??)ナンダ?オツマルユって、、みたいな顔していると

「あら、あんたたち英語何年習ってるのよ?」得意顔だ。

 

英語を教えていた兄と2人して考えても皆目見当がつかない。

 

銭湯の名前?乙丸湯?なわけないし。

Oh、two mail for you? ・・・よくわからん。

 

ヒントをもらうことにした。

「おつまるゆってどんなときに使うの?」

 

したり顔で母が説明する。

「あのね、大好きな人がね、困った顔してる時とか、浮かない顔してる時に言うのよ。おつまるゆ?」

 

あ!!

What's the matter with you?(どうしたの?)

兄とほぼ同時に口に出した!そうかぁ!

 

「まったくしょうがないわねぇ。これだから机の上の勉強はダメなのよ。大学出してやってもねぇ・・あはは」とまた笑う。

 

そんな母。

 

睡眠薬よりもお酒がいいとワインを飲んで寝る。

ワインがまずいと「安いの買ってきちゃダメって言ったでしょ!」と姉をしかる。

 

そんな母。ベッドでしきりに手鏡を見ていた。

 

姉が説明してくれる。

「なんだかね。先生に『あら?お顔がずいぶん黒くなっちゃったね』と言われたらしいのよ」

母の世代の美人は色白。顔が黒い=器量が悪いって感覚。医師は顔色が悪いことを言ったらしいのだが、母には「黒い」という言葉がショックだったらしい。ほどなく姉にフェイスパックを買ってこさせ、そそくさとパックしていた。

 

私が夜中にギターの練習を地下室でして、階段上がってきたときにベッドの母のパック顔を見た時は、こっちが倒れるかと思った。

 

で。母に

「そんなにキレイにして、これから結婚相手でも探すの?」と、からかい半分で話したら

「もうすぐお父ちゃんに会うからね」と笑ってた。

 

そんな母が亡くなって3年が過ぎました。

 

川辺で下を向いてるオヤジに会って言ったんかな?

「おつまるゆ?」