昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

高級ギター。100万超。Michi Matsuda 他

最近セミアコづいてる青です。先立って知人から購入したYAMAHAのSA1200。


G&B Jams: Dayán Abad - Yamaha SA1000

この動画はSA1000ですけど音はほぼいっしょです。

この動画はかなりリバーブエコーかけてますけど、まぁ、、気持ちいいもんで私も
クリーントーンのリバーブ調整で先日2時間ほどいじってましたw
「フツウの音」→「フツウで良い音」にするのがテーマで。
「お!?けっこういいじゃん!80点!」なんて思った音を生録してみて聞くと、これがずいぶん違う。最近はスタジオでも大きい音出してそれを生録してみたけど、まだまだいい音に達してないと痛感。まっ、腕が達してないんだけどね(^^;たははw

 

で、今回は高いギターの話。


Michihiro Matsuda, luthier - Montreal guitar Show 2012 by Jean-Luc Thiévent - PART I

この動画は倍音の多さとリバーブが気持ちいい。アメリカで活躍しているルシアー(ギター製作職人)こと松田氏のギター。


価格を調べたらざっと200万超え・・!

(なんだか12弦みたいなすごい倍音w)
ブレーシング(ボディの中に貼られる木片:残響や強度を決める)は独特のものがたくさん施されてるらしい。。

 

楽器メーカーは儲けようとすると、大量生産になって、つまらない作品をたくさん世の中に出してしまうことが多い。

でも彼は「そんなことにはまったく興味無いぜ!最高の音を独自のデザインで」みたいなスタンス。
こんな個性的、いや独創的ですばらしい楽器を作っている人がいてうれしい。


Matsuda Guitars - Designing Your Best Sound (日本語)

 

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貧乏性な私は外食で食べる料理ひとつとっても昔は「高い値段で美味しいのは当たり前」いかに安く提供できる美味しい料理を出せるか?が肝だと思ってきた。(いわゆるコスパ


だけど。
だけどね。


「どんだけ高い食材使ってもいい、何日かけてもいいから、生まれてこのかた食べたことのないような最高に美味しいものを作ってくれ。」
と注文された料理人が出す料理がどれだけすばらしいのか?は「料理人の度量のひとつ」だと思う。(美味しんぼか?)

つまり「高くても行く価値はある」ってな感じ?

ウン十年前のバブルの功績で、こんな私でも高級料理店なんぞに行ったことが幾度とある。20代で(幸か不幸か?)贅沢な味、店ってのを経験しちゃったもんで、こんな偉そうな記事も書いてるわけです。今はランチは300円までだよなぁ・・なんて感じだけどねw 

 

それは楽器、ギターでも同じで。

各メーカーにはフラッグシップモデルというものがある。

贅沢に木を使って、いいものを使って、いい職人が研鑽したなら、価格は高くてもいい!というものを各メーカーは作っている。

車で言うならF1みたいな??


マーチンはD-45という100万くらいのフォークギターを作った。


Martin D45 - How does it sound ?


オベーションも120万くらいのアダマスってエレアコを作った。


【オットリーヤ動画】Ovation Super Adamas 1687-9 (1984年製)


フェンダーはギター職人の名前を刻んである60~100万くらいのストラトキャスターを作った。


Fender Custom Shop 1961 Stratocaster Relic Masterbuilt by John Cruz


コリングスはオールドマーチンの再現(材とか工程とか設計とかを今の職人が駆使して手作りで製作)として100万~150万のフォークギターを作った。


Collings Guitars Demo Video - Collings D1A Dreadnought Acoustic Guitar


パーカーは200万超のアーチトップギターを作った。


Ken Parker, Stella model - Montreal Guitar Show 2012 by Brice Delage

そんなバカ高いギター誰が買うんだよ!と思う。

でも寿司ならわかる? 

回転寿司で高い色の皿選んで食べてもせいぜい2千円程度のところ、寿司屋のカウンターで3~5万払うのに近い。


高い寿司なら、食べたことある人は軽く100万人以上はいるだろうから、「そんな寿司誰が食うんだよ!」とは思わないもんだ。

だけど2千円じゃ食べられない寿司となれば、すぐに1万2万はいくわけで。

 

価格ってそんなもんw

 

そこにはそれなりの需要がある。今はユニクロみたいな、それなりの定番を安く大量に売る店が企業としては大勝する時代だけどね。

 

ただ、服に着心地があるように、ギターも弾き心地ってのがある。楽器は全部そう。もっと広く言うなら「道具」はみんなそう。上で紹介した動画に出てくるギターたちは総じて弾きやすい。そして、微妙なニュアンスを正確に伝えてくれる

 

弾き手が「このくらいの強さ」と思った音が、ちゃんと「このくらい」で出てくる。

そして、それは名手ほど感じる。だから下手にはわからないけど、わかる人には驚くほどわかる。そこにも大きな価値はある。バイオリンで有名なストラディバリウスも弾き手が魅了されるらしい。それは単純に音色だけじゃないって話だ。

事実、1流ミュージシャンのレコーディングではそんなに高いギターでなくても音色がいいから使われているものはたくさんある。

 

服でも、車でも、楽器でも、料理でも、一度最高のものを体感することは大事だね。たとえ「どこがいいのか?まったくわかんない」って感想でも。

 

冒頭で書いた日本人のルシアー、ミチ マツダ氏が作ったギター、一度弾いてみたいなぁw(ピカソかっ!)

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でも今ロトが当たったら、ほしいのはコリングスw

Collings /OM2H T コリングス

Collings /OM2H T コリングス

 

 

 (おわり)

映画「あん」レビュー(ネタばれ少々あり)

先日、河瀬監督最新作の「光」を観てとてもよかったので同監督の前作「あん」をNetflixで観た。

 

「光」についてはこちら。

 

aonbo.hatenablog.com

 

今回は少しネタばれがあることを先に述べておきます。具体的なネタばれは冒頭場面の説明程度です。ただ、描かれている内容の核たるところ、テーマについて書きましたので、映画「あん」について興味がある方は先に観てからこのブログを読まれることをオススメします。

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桜並木が満開な住宅街の一角。

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ゆっくり歩く老女。

樹木希林さん演じるこの老女(徳江)が桜の花を仰ぎ見ている様はなんともいい絵だ。

少しさびしく、少し切ないピアノの調べ。
(監督はきれいなピアノの曲が好みなんですね)
ヨーロッパ映画のような作り。きれいな春の場面。

 

町角の小さな「どら焼き屋」さんの店長のところに「働かせてほしい」と老女がやってくる。

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そこから“店長さん”と“老女”の交流が描かれていく。


題材としてはとても重い部分がある。

けれど、この老女、店長、そして高校に進学する気のない女子中学生の合計3人のそれぞれの「自由」がテーマである。もう少し言うと「不自由さ、囚われからの脱出」とでも言おうか。

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「自分はこうありたい。だけど許されない社会」が目の前にある。


囚われの中にいるのはつらい。外に出るのは大変だ。大変だけれど外へ出るんだ。自由になるんだ。自由はいい!と言う思いが観ているこちらにやってくる。

 

老女は50年以上囚われて生きてきた。

店長は数年囚われていたし、そこから出ても自由はなかった。

女子中学生は、今自分が自由じゃない、囚われているのを感じた。

こんな3人が3様に自由を求めて動き出す。

 

徳江がドラ焼きの中にある「あん」を作る。

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お店の中で煮ている小豆が「どんな旅をして、どんな日々を経てこの店に来たのか」を小豆から聞くんですと語る老女。

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カゴの中の小鳥の声に耳を傾ける老女。

冒頭の桜の木を仰ぎ見ていた老女は桜の声を聞いていたのだろう。

 

 

全体を通して、先に観た河瀬監督の最新作「光」同様ゆっくりな運び。


ドキュメンタリー映画のような会話。


出演者の好演。すばらしい映像。印象的な会話と絵。

河瀬監督のタッチ、切り取り方、好きです。

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※この場面すごくよかった。

 

個人的には、絶望の闇の先に見える「光」を描いた「光」の方が好みだけれど、「光」の場合は、認知症の親の介護やだんだんと自分の能力が失われていく様など、若い世代にはピンと来ないところもあるかと思う。しかしその分、私のような50後半の者には生々しくて重い。つらい。

 

逆に「あん」は、誰が観てもつらい半生を生きた老女を描いた分、そのつらさに「わかりやすさ」がある。これは世代を超えた老若男女に響く話だと思う。

 

ただ、「この人は過去に何があったの?」と言う疑問から「実はこういう人だったんです」という流れで話を進めていくと「あー、なるほどね」で終わってしまう部分がどうしても出てくる。それが残念だ。

 

推理小説などで、犯人とそれを追う探偵だけがわかっている部分をお客に種明かしして終わる手法は、その内側にあるものが薄れてしまうような気がする。種を明かして納得させることに主眼を置いてたわけじゃないのに。。

 

描きたかったのはその内側なわけで。

 

そういう点から考えれば、これは差別や抑圧に主眼を置いたものでもない。(もちろんそういう面多々あるんですけど・・社会派の映画じゃないわけで)

 

誰もが何かに囚われているけれど、自由はいい。誰でも自由になれる!自由に生きよう!という、原作のドリアン助川さんの熱なんだと思う。

 

先にも書きましたが俳優さんたちの好演、カメラワーク、それから、もちろん脚本、流れ、BGM、編集(間というか、時間の取り方)などなど、すべてにおいて秀逸です。何より丁寧にしっかりと作られている作品だと思います。

 

それにしても希林さんの演じる「徳江」の表情・声は特筆ものです。

(これは「光」のラストでもじゅうぶん伝わってきた)


こういうお婆ちゃんが自分の知り合いにいたかのような存在感。

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※希林さんじゃなきゃ出ない味。

彼女無しで撮ることは考えられないほどの監督の惚れ込み様が伝わってきましたw

ドリアン助川さんからの要望がキッカケでキャスティングされたようです)

 

河瀬監督、熱いですね!

 

父の日。娘夫婦と小旅行[伊豆高原]

週末。土曜の朝から娘夫婦と伊豆高原へ。
ひどい事故が東名であった日。
その影響なのか、はたまた区間工事の影響なのかわからないけど、、渋滞もまた楽し。

現地に着く前に食材調達。

iphoneのシリで「この近くの魚屋?」と言えば教えてくれるからすごい時代だw

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今回は娘ちゃんのリクエストでホウボウとカワハギでアクアパッツァ
それからチーズフォンデュ。軽くお酒も進んで会話に弾みがつく。


ツマさんの企画はいつも美味しいものが出てくるのでうれしい。

夕飯が終わって、メインイベントにw

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今回は娘夫婦が「人生ゲーム(7代目)」持参w
オトナが本気でゲームをするなら、やっぱりボードゲームがいい。

人生をルーレットに託して進む。カララララ。

 

就職、結婚、出産、マイホーム購入に加えて最近のは転職(or職業ランクアップ:出世)まである。私はマンガ家からスタートして途中でカフェのオーナーに。
(いいなぁw)

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それからオプションとしてドリームエリアでお宝ゲット!
私はオペラハウスのオーナーになってしまった(セレブかっ!)

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で、いろんな人生経験している親父?としては「このあたりが40代なんだよな」なんてギリギリの息子に要らぬ説明しながらルーレットを回す、カララララw

 

分岐点がいくつもあって、そこでのルーレットはまさに人生を賭ける感じ?
カララララ。みんなどこかで人生を賭けるんだよなw

なぁんて50後半の親父は感心しながら終始笑顔でゲーム終了。

 

その後、娘と息子が生まれた頃の映像(DVD)の上映会。
まぁ20ウン年前のふたり。かわいらしいことw全然変わってないじゃんw

 

今年から若いパパ、ママになっていくんだなぁ・・なんて思って鑑賞してたら、
「あ、そうだ、青ちゃんに父の日のプレゼント!」サプライズに感激(ToT)ヲヲ!

 

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さてさてこの夏生まれてくる初孫はどちらに似るんだろうか。

 

翌日は伊豆シャボテン動物公園へ。

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これが思った以上に面白かった。

動物たちとの距離が近くてふれあえる。

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※このアロハがプレゼント!

カピバラ初めてさわってみた。(けっこう剛毛なのねw)

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孔雀は目の前で突然鳴くわ(クエーン!!)

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マーモセットは何かを語りかけているかのよう。。

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モルモットはおしくら饅頭してるわ、フラミンゴがあげた餌をダックにとられないように突っつくわw

 

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鳥や動物たちにふれあった後に、ヒドラの中へ。

 

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この中へ入るといろんなサボテンに。

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 どことなくサンゴっぽいんだなぁ。。

 

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※名誉園長はじっとしてました。

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まぁ動物にとって人が人のために造った動物園ってどこまでいいものなのか?は別として・・・とても充実のテーマパークでした。単純に楽しめました。


伊豆シャボテン動物公園行ってきた!

両日ともに天気に恵まれて何より。

なんとも楽しい休日を企画してくれたツマさんと娘夫婦に感謝。

いつもありがとう。次はチビちゃんがいっしょだねw 一段とにぎやかになるね!

 


娘夫婦たちは、これから何回ルーレットを回すんだろうなぁ。。カララララ。

私もツマさんももう一回くらい回すのかな?カララララ。あははw

 

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(おわり)