昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

Mr.335:ラリー・カールトン

名ギタリストのステージを観てきた。

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2018 2/6(火)2nd stage

元々、ラリー・カールトンの来日ステージを観に行く予定は無かったのだけれど。たまたまその2日前に友達がケガをしてしまって、余ったチケットを譲ってもらった。

 

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ロック小僧のまま50半ばを過ぎたオヤジにブルーノート東京はかなりオシャレなライブハウスでした。

 

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※東京は表参道にある。南青山6丁目と言えばアパレルの街。


デザイナーブランドのブティックが並ぶ。
まぁふだんの私には、、まったくもって縁の無い街だ。

 

現地で待ち合わせた音楽仲間の2人はすでにイイ感じでお酒がまわっててゴキゲン。
もうひとりは初対面のO君。彼がまたなんともギター愛を感じる好青年。
4人そろって入場。今回は、なんと1列目の正面テーブルに4人!ラリーまでの距離が1mくらいwのまさに特等席。

 

始まる前にギター弾き4人でギター談義。

・ラリーの愛機【ES-335と言うギブソンセミアコ】の話

・各自が使っているギター弦の太さの話

・最近買ったギターの話

・売ろうと思っているアンプの話

・最近見たギタリストのライブの話・・・。

 

開演までの40分があっと言う間だ。

 

ちなみに私が頼んだドリンクはトマトクリスタルという透明なトマトジュース。
もし、もう一度ブルーノートに行った際には決して頼まないだろう的な?オシャレな飲み物でしたw

 

そして開演!


ラリーがギターを弾く。ギターアンプからの音が直接聞こえてくる。
(会場はPAを通して全体の音のバランスを取っていた)
この直接の音がたまらん。(鳴ってる感ってわかるかなぁ。。)

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メンバーとのアイコンタクトがなんともやさしい。あったかい。
演奏中に笑顔もこぼれる。

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ダメージジーンズにスニーカー。ラフな格好の足長おじさん。

 

始まった瞬間にわかる。

自分があと100年がんばっても、どうにも届かない雲の上の人のプレイ。


何が違うって、音の表情が豊かすぎ!そして音色がやさしい。かと思えば時にワイルド。うーん最高!!大人だよなぁ。。

 

あーオレも大人になったら、こういうギターを弾けるようになりたい!と思う。ほんと。(いつ大人になるんだかw)

 

甘い曲をポワンとした気分で聞いてても、ギターが語りかけてくる。

ギターが歌ってるんだよね。楽しいよー♪って感じでw

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細かなテクニックは要所要所に見せるけど、「どうだ!うまいだろ」みたいに押し付けてくることが微塵も無い(^-^)

 

途中のソロで弾ききれていないフレーズもあった。若き頃から弾いてるアドリブフレーズなんだろう。老いたことは隠せない。いや隠す必要ない、すてきな歳の重ね方なんです。だからね、、いいんだわ・・もうこれは人柄だねー♪

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ギター1本で何十年も魅了してきた熟練工。
なんとも「いいギター」でした。

 

後半になってノリノリになってきたラリーが右足のワウペダルに片足で乗ってググっと、、ギュギュっと?お客の心を鷲掴みしてくれました!

 

個人的にはクルセイダーズの曲を弾き始めたときに、ビビーンと震えました!涙。。
ずっとずっと現役で弾いててほしい!

 

愛機のES-335は本人以上に?年季が入った感じで、ヘッドなんて傷だらけでした。でも、、でもでも、、よかったなぁ・・。

 

ちなみに現行の(楽器屋さんで売ってる普通の新品の)ES-335はなんとも魅力の無い工業生産品的ギターでこれまたまったく興味ないっすw

 

ラリーが弾くあの335だからいいんだわ。まさにミスター335!

 

※こちらは当日のセットリスト。

 

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座った席から友人が撮ったもの。どれだけ近いか伝わるかしら?あははw

 

 

 

 

「舟を編む」を観て。

実はうちのツマさんが何度も見てるということで。
 
あらためまして、風邪気味夫婦ふたりで鑑賞。
 

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すぐに結果が出るものが好まれて、
すぐに利益が出るものが評価される世の中にあって
「いつ出来上がるかわからない」
「いつ利益につながるかわからない」
「いつ認められるかわからない」
 
そういうものを会社の中のチーム(部署)で作っていく。
 
舞台は出版社の辞書の編纂部署。
時代は1995年。「PHS」が使われ始めたころから始まる。
 
生き馬の目を抜くような出版社の中にあって「辞書チーム」は特殊な部署。
 
「あの人、辞書(の部署)へ異動させたらいいのに」

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ファッション雑誌の部署の華やかな女子が言う。
 
その「あの人」が主人公である。

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人とのコミュニケーションが苦手な主人公と、彼を取り巻く辞書チームの物語。
 
「人に伝えたいことがあるから、言葉がある」

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辞書監修の先生(教授?)の言葉は重く、そしてまっすぐに主人公の心に刺さる。
冒頭の先生の「言葉について」の話から一気に引き込まれてしまった。
 
辞書を作るには何年もの月日がかかる。
 
時間はゆっくり流れているようで、残酷だ。
この物語の中での辞書作りは15年。
 
その間にいろんなことが起きる。

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主人公の恋。
人事異動。
辞書作り自体をやめようとする会社の動き。
結婚。
大切な人の死。
仕事の成就。

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人生の中で起きる、とても大きなことを、
けっして大げさにせずに描いた大人の映画でした。
 
最後の手紙には、思わず涙がこぼれました。
 
演出、脚本、カメラ、編集、ピアノのBGMも含めて、
静かに流れる時間や、言葉の間の統一感。
 
フランス映画のようなオシャレな映画ではないけれど、
どこと無くヨーロッパ映画的な要素もあり、素敵な仕上がり。
とっても地味な感じ。しみじみ。よかったです。
 
ほんの少しだけ、亡き父こと松田優作の映画「それから」を思い出しました。
 
まちがいなく監督の力作ですね!!役者さんたちの好演もおそらくこの監督にしてアリなんだろうと思いました。
 
すばらしかったです(^^)
 
いい作品なら、速いテンポ+意外な展開+迫力映像・・・とか要らないっす。あははw
 
本屋大賞に選ばれるのはよくわかる気がします。だって、本を読む人が好きそうな話だものw
 
ノイタミナのアニメの方も観たくなりました。

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「歳だな。」と自分に言い聞かせた夜。

実は先週の土曜日のこと。
(そうだ、ひさしぶりにアノ店の○○麺と餃子を食べよう)
と思いつき、お店へ向かった。


なんとも美味しかったアノ記憶がよみがえる。

 

ところが・・その日はお店が休み。
(ひさしぶりに来たのに休みかぁ・・)

 

食べられないとなると、なんとしても食べたいのが人情w

 

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※上大岡は再開発が進んで大きな商業ビルが立ち並ぶ駅前になった。

 

 

その日はあきらめて某ファーストフード店でカレーを食べて帰宅。

そのカレーがちょっと前に味を変えていて、なんともダメになってた。

(まぁ、ファーストフードのチェーン店なんだからしかたない)

 

それから4日目の夜。

(あぁ、今日こそアノ店の○○麺と餃子を食べよう)

 

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※上大岡は再開発が進んだけれど、裏通りは変わらないw

 

いつも行列ができている地元の人気店。
行ってみたら、夜7時半にも関わらず

店の外で待っているのは1人!

 

5分と待たずにカウンターの一番端に案内される。
見慣れた顔のおばちゃんがお冷を持ってくる。


○○麺と餃子を注文した。


(ついてるぜ。寒い中待つことも無し。タイミングばっちし!)

 

かれこれ3年ぶり?4年ぶり?うーん忘れたけど。

30代の頃から通った味はしっかり覚えてる。

 

周りのお客を見ても、○○麺がやっぱり一番人気だ。

期待に胸ふくらませ、腹へらして、しばし待つ。

 

この店。カウンターからだと厨房がよく見える。

コックさんは変わったな。

(あれ?昔と餃子の作り方がちょっと違う?!)

 

その餃子が来た。1つ目を食べてみる。
(う、まず・・。なんか違う。こんなに皮やわらかかったか?

 にんにくのグレード落としたか?)

 

ほどなく○○麺が来た!
(あれ?なんだ?こんなに脂っこい・・?

 てか、、麺がのびてる??ち、、違うぞ!!)

 

スープの味付けがちょっと濃い目だったのは昔と変わらなかったけど
脂っこさはかなり増えた(気がする)

 

食べ終わって、なんとも胃がもたれた感&ガッカリ感。

餃子の半分は残してもよかった。

だけど昭和なおやじにはできない。


○○麺のスープは半分以上残した(脂がきつくて初めて残した)


これは、オレが歳取ったってこと?


いや、コックの好みがちょっと違うのか?

後から座った人が食べてた野菜炒めもまずそうだった。

 

あぁ・・行きたいお店がまたひとつ減った。


※お店の味は正直少し変わってた。だけど、私の好み(記憶)と違っただけで、若い人向けになったのだと解釈して。お店の名誉のため、店名および商品名の一部は伏せました。

 

あ、行列が減ってた??