オヤジから見たらフツーじゃないよ。。
10代で恋愛。学校出たら就職。20代で結婚。30代前半から子育てがんばって。。40前後でマイホーム。
その後、親の面倒を見るとか、お墓について考えるとか、子供の将来の為に何をしようかとか、そんなことを考える50代。
こんな流れが昭和のフツーだった気がする。
まぁ私の場合は途中で離婚して、転職して減収。。かなり、、ずれてるけどw
さてさて。今の人たちはいかがなものか?
20代後半で結婚する人もいる。そうでない人もいる。
30代で子育てをしている人もいる。そうでない人もいる。
40前後でマイホーム持つ人もいる。そうでない人もいる。
そうでない人増えたなぁって思う。
もちろん「結婚して子育てして家族だんらん」が幸せの形だなんて決めてるわけじゃない。
いろんな選択肢があって、自分のライフスタイルを考えて選んでいるなら、それはむしろいいこと。でも「選択肢あるのか?」って話。
まわりにいる20代、30代に結婚ってどぉ?と訊くと
「無理」「できない」「将来不安なので・・・」なんてネガティブな言葉が増えたと思う。
もちろん有名大学を出て、大手もしくは中企業などに新卒として正社員になったエリート社員たち、一部の公務員は違うのだろうけど。。
つまり今の日本は、頑張っても【稼げない世の中】になってると思う。
単純に若い世代(20~30代?)に
「10年後にあなたの年収いくらになっていると思いますか?」と尋ねたら、表情暗いんだよね。
どれだけの人が10年後に「年収、増えてると思う」もしくは「暮らしは豊かに(楽に)なってるはず」と答えるだろう?
だって、この20年のデフレ+コロナ禍で、まわりを見ても、生活自体が大変だと思う人がずいぶんと増えたもの。
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統計とか、集計とか、平均値とか、偏差値とかって、いろんな数字があるけれど。
昔はよく全体を10とすると内訳は「2:6:2」なんて言われてた。
つまり、上位組が2割、フツーが6割、下位が2割。
学校の成績もそう。スポーツの分野だってそう。所得だってそう。。
で。上位の2割とフツーの6割足して、8割が多少の差(例外)はあれどフツーに暮らしてた。
今はどうだろう?
中位にいた6割がどんどん生活苦しくなって全体からしたら2:8になっちゃってるような感じ?
(あ、ごめんなさい。この数字にはまったく根拠ないのでツッコミ無しで)
私が20代で就職した際に、ある先輩から
「自分の歳に1万かけた金額が月給の手取りが庶民の給与なのよ」って言われたことがある。
28才で手取り28万/月みたいな。(ボーナスはさらに加算して年収の額面だと400万ちょっとかな?)
でもその先輩「安月給だけどね」とも言ってた。
今35才で手取り35もらってる人ってどのくらいいるんだろ?
45才で手取り45稼いでる人ってどのくらいいるんだろ?
と言うか、今20代、30代で働いてる人が40になった時(5年後?10年後?)にいくらもらうんだろ。。考えると、、こわっ。。
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こんな状況だからたまたま入った会社が大きければ大きいほど「辞められない」現実がある。
だって転職したら、年収が半分以下になるのが常識だもの。
家族養っていけないとか、ローン払っていけないとか。。
そりゃぁストレスたまるわなぁ。。
多少のパワハラ、セクハラもガマンしてる人多いと思うわ。
月に30手取りがあって、家賃に8万、生活費に5万、こずかい10万使ってもまだ余ってた時代なら、車買うとか、マイホーム買うとか、結婚資金貯めるとか、海外旅行に行くとか、、庶民が、ささやかでも夢のある将来設計をして暮らしていたのが昭和だったなぁと。。
このデフレ。がんばって働いても稼げない。
と言うか、働き方改革とかって何??
ダブルワーク(副業もって)で、やっとの生活ってやっぱりおかしい。
少子化対策以前の大きな問題だと思う。
やっぱオヤジから見たらフツーじゃないよ。
こんな世の中に慣れっこになってちゃいかんと思うよ。
あきらめてたらいかんと思うよ。
デフレのままで、SDGs?全然ダメじゃん。アホか!
メリークリスマスが消えていくような?一年の締めくくり。
「なんでクジラなの?」という質問に
「この曲書いた頃って転職したかったんだよなぁ」が最初の答えでした。
これは私が35才の頃に書いた曲。この曲にあたたかい絵がついて、動画になったので60になった今ですが改めて公開してみた。
このブログはこの絵を描かれた作家 松島りつこさんとの会話。
この歌にはいくつか動物が登場するんだけど「どうしてクジラ?」という話になった。
この質問を機に曲を書いた当時の様子がどんどんよみがえってきた。
私が35才と言うと1995年頃です。
学生時代から今もアマチュアバンドでギターを弾いて、歌を歌うのが趣味の私。
そんな私も(当時の仲間たちも)35才となると、就職をして、8割くらいが結婚して、小さな子供がいたり、いなかったりの、いわゆる「家族持ち」になった。
で、歌詞に登場する動物は
「歌を忘れたカナリア」
「海に憧れているタイヤキ君」
「こたつで昼寝してる猫」
「カレンダーじっと見ている亀」
これらはみんな私であり、私の周りにいた仲間たちです。
90年代の巷のニュースでは「ひきこもり」「ニート」「フリーター」なんて言葉が登場した時期。
そして歌の中盤に
「空高く潮吹くマッコウクジラ」が登場。
海に出たかったタイヤキ君の私としては、大海原を自由に泳いでいるクジラになりたかったわけです。
バブルもはじけた頃で、なんだか日本中がモヤモヤしていた時期だと思います。
まわりを見ると”覇気のない会社員”、”夢をあきらめたサラリーマン”たちが、1日1日が無事にすぎていけばいいと思っているようで嫌だった。
あんなに活気のあったアマチュアバンドのメンバーたちも、いつの間にか「生活するのに疲弊している」感じで嫌だったし。
自分は営業マンで稼ぎはあっても休みは無く、なんとなく家族との時間も取れなくて。。
だけど、12月になるとどうだろう?
街は華やかなクリスマス。
そこには新しい出会いもあるし、あたたかい家族もいる。
よし、だったら、ちゃんと自分のペースで歩いていけば来年はもっと楽しいクリスマスが来る!
こたつで寝てたって、歌を歌わなくたってクリスマスはやってくるけど
「自分がやりたいと思ったこと」を少しずつでも始めていけば、もっともっと楽しいクリスマスはやってくるはず!
そんな思いで作った曲です。
絵本作家、漫画家である松島りつこさんは
「前半聞いて少し寂しい印象を受けたのが、だんだんと後半に向けて変わっていく感じでした」と率直な(感じたままの)印象で描き始めたと話してくれました。
実際このやりとりは、絵を描かれた後です。
絵を頼んだ私は、感じたままに描いてほしかったので、注釈や背景の話は一切せずにお願いしました。結果としてそれが大正解だったと思っています。
ここに描かれた絵は、どれもがあたたかくて、やさしくて、時に幻想的でもあり、キャラクターがみんな魅力的でとてもうれしく思っています。
こんな話をした後で「やっぱり詩の中には作者の深い意味が込められているんですね」とも言っていただきました。
もちろん彼女の絵の中にもたくさんの意味が込められていると思います。
クジラの潮がクリスマスツリーになってる絵。
タップダンスを踊っているような亀くんの絵。
どれも生まれて初めて見ました(^^)
ありがとう。りっちゃん。
まさに25年経って私の曲が具現化されました。
ピアノとアレンジをしてくれた友人のMAX鷹野氏、コーラスを歌ってくれた友人のカスミちゃん。ありがとう。
やっと形になったよ。
ただね、、この数年、クリスマスが地味になりました。
今年は特に。。テレビではもうおせち料理のCM。中には恵方巻のCMも始まっています。なんだかなぁ。。
※最後に松島りつこさんから絵の解説をひとつ。
「ちなみに、お弁当の具は、帽子がウインナーで顔がチキンライス、ヒゲはクリームスパゲッティです(o^^o)」とありました。追記しておきます。
あはは。メリークリスマス!
「2人のローマ教皇」を見て。
休日に見たNetflixの映画。2人のローマ教皇。見ごたえ十分な大人の映画でした。
話を簡単に書くと、実話にもとづいたフィクションで。
2005年に教皇ヨハネ・パウロ2世が死去。そしてドイツのベネディクト16世(ポスター写真左)が選出される。
何せ、教皇選出についてなど、まってくもって知らなかった私。冒頭から入り込みました。
※大好きなアンソニーホプキンスが好演!
その後、数年経って、マスコミによる「幼児への性的虐待」の発覚もあり、ベネディクト16世には大変な出来事が続く。
生存したまま退位(700年ぶり!)を決めたベネディクト16世と次の教皇となるベルゴリオとのやりとりがペイソスあふれた形でていねいに描かれている。
※アルゼンチンに住むベルゴリオは明るいラテン系?(ジョナサン・プライス)
そして2013年に南米から初の教皇が誕生し、ベネディクト16世は生存したまま退き「名誉教皇」となる。
この2人がとても対照的で会話がかみ合わないところがとても面白い。(わざと話をそらすところも意図的で惹かれる)
・ドイツ出身とアルゼンチン出身。
・「教義の番犬」と言われるほどの権威保守派と革新的な考えのもとの庶民派
・「人嫌い」と「人大好き」
まぁ、そこここに2人の違いが描かれていて、まずまず話はかみあうこともない。
そんな2人の会話が肝なんですが、立場違えど、いろんな苦悩があるわけでして。
何より、、2人の一番の共通点として「(教皇には)懺悔する相手がいない」と言うこと。
人が人を赦すということ。
人が人の気持ちに救いをもたらすということ。
この意味をもっとも深く知る教皇が、自分の苦悩(罪)について語る相手がいない。
※こちらの画像は実在の教皇本人。
これは、もちろんローマ教皇だけでなく、地位が上がるにつれて孤独になっていく様に通じます。
そんな2人を描いているとても人間味あふれるいい映画だと思いました。
何より、主義も趣味もまったく違う2人のやりとりがけっして深刻ではなくむしろユーモラスに描かれていて、苦悩に関する話もすんなりと(しみじみ)心に入ってきました。
ラストもいい(^ ^)
事実と異なる部分も多々あるようですが、ひとつの映画としてとても秀逸でした。
さすが2019年のハリウッド脚本賞をもらっただけの作品です。
2020年のアカデミー賞では
主演男優賞:ジョナサン・プライス
脚色賞:アンソニー・マクカーテン
にノミネートされているそうです(wikiより)
うーん、、しみるなぁ。。