昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「硫黄島からの手紙」をやっと観た

今週のお題「怖い話」

 

お盆休みということもあって、見逃していた映画を配信動画で見た。

硫黄島からの手紙

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正直公開時から15年も経っている事に少々驚いた(つい数年前の映画だと思っていた)

 

まぁ歳を取れば、月日が経つのは早いから仕方ない。

 

この映画は「父親たちの星条旗」と一対になっているとは知っていたので、両方観てから感想を書こうかと思っていた。

まぁそれがいつになるかわからないので感想を書いておく。

 

印象に残ったセリフが二つある。

「ここで自決するのと、ここを逃れて、別の部隊で合流してまた戦うのとどちらを天皇陛下はお望みだと思う?」

というセリフ。

 

もう一つは「オレといっしょに投降してくれるか?」

の二つ。

 

リアルな戦争映画を観ると今でも戦争や内紛などが起きているニュースを見るのも聞くのもつらい。

そして、もしかしたらいつ日本が戦争をする国になってしまうのか?考えるのもつらい。

 

もちろん現行の憲法9条がある限りは戦争放棄という大前提の上で日本はさまざまな国際的な策を打って戦争を回避していくのだろう。

 

けれど。それも人が決めること。

いつ何が起きるかわからない。

 

たまに軽口の調子で聞こえてくる「あんな奴ら、やっつけちまえばいいんだよ」なんてセリフが日常にあふれてくると本当に怖い。あんな奴らの中には自分が入っていることを理解できていない。

 

例えは悪いが、テレビ、ラジオ、ネットなどマスメディアが「〇〇は健康にいい」と言えば、町の〇〇売り場では売り切れ続出する世の中だ。

 

この映画の中で負傷した米兵を救護(捕虜として捕まえて)して英語のできる日本兵が話をする場面がある。

その話を聞いていた1人の日本兵が「鬼畜米兵たちに根性があるとは思っていなかった」「家族を大事に思う気持ちがあると思っていなかった」と、明日死ぬかもしれない戦地で呟く。

 

 

 

戦後75年経って国の権力者が国民を誘導(洗脳?)するのは、戦前よりもカンタンになったと思う。

 

硫黄島からの手紙」とても重く響いた。

こういう映画を日本は作らないね。。

 

 

「おうち時間」は創る時間

お題「#おうち時間

 

webラジオ番組「音楽♪言ったもん勝ち!」なるものを2019年の冬に友人と作り始めた。


青んぼ&シノの【音楽言ったもん勝ち!】web CM

 

録画して編集。そして修正を繰り返す作業に追われている。

この「編集作業」はけっこう時間がかかる。

 

作りながらも何がベストなのか?完成図は見えない。

 

世の中に出回っている番組(コンテンツ)を作るってこういうことなんだろうなぁと。改めて思う。


1988「ミックがドームにやってきた!」の巻

まぁ、こんな、、どーってことない4分のトーク番組を仕上げるのにも、ざっと5時間はかかる。

 

テレビとかの30分番組作るとかって大変だよなぁ。。

 

今はこの番組20本仕上げにかかってる。

少なく見ても100時間以上。。

 

本編以外に予告編も作ろう!なんて欲も出る。

 

・・にしても、このご時世、時間はある。

特に外食もせず、飲み会も自粛、好きな音楽イベントも自粛。

 

先月、Final Cut Pro X ってMAC用の動画編集のアプリ買って始めたんだけどね。

Final Cut Pro Xガイドブック[第4版]

Final Cut Pro Xガイドブック[第4版]

  • 作者:加納 真
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: 単行本
 

「Final cut pro Xガイドブック」で基本の使い方覚えた。

かなりわかりやすかった。

 

1TのHDがあっと言う間にいっぱいになって、あたふたしたw

 

今は、家でコツコツと創作にかける時間が増えて

もっぱら「おうち時間」を堪能している。

 

例年ならGWあたりは近場に小旅行に行こうとか、美味しいものを食べに行こうとか、いろんな誘惑があるものだけど、今年はそれもままならない。

 

新しいソフトの使い方を習得するにもじゅうぶんな時間があるから

このGWに向けて1から始めようと思っている。

今覚えたいのはMotionというアニメーションのアプリ。

動画の演出には欠かせないアプリ。

Motion5ガイドブック[第2版]

Motion5ガイドブック[第2版]

 

 これまた1冊まるまる習得するって大変そうだけど、面白そう!

 

「おうち時間」は創作に時間たっぷりかけて楽しくやりまっしょい!

大林監督の言葉

テレビで大林監督の新作映画「海辺の映画館」のメイキングなど含めた追悼番組を見た。

 

中でもご本人がお話されていた言葉が印象的でした。

「あの頃とよく似てきている」

(正確には言い方が違ったかも?)

 

今はコロナ禍もあって、映画館での上映はされてない。

 

それでも、番組で紹介された場面を少し見ただけで、反戦がテーマなのはすぐにわかる。

 

 ↓公開延期になっている新作「海辺の映画館」ポスター

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公開を望むものの、いつになる??

 

こちらは前作「花筐 HNAGATAMI」(戦争三部作の最終章)より

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※2017年作品 (まだ未見なので、観てみようかと。)

監督の言葉は重い。

 

「あの頃」

 

誰もが、まさか戦争になるなんて思っていなかったあの頃。

いや、思っていた人もいたのだろう。

 けれど「このまま行くと戦争になる」なんて誰かに言っても

「なるわけないじゃん。」なんて返事がいいところだったろう。

 

それ以上に

 

妄想癖があるとか、

思想が危ないとか、

根拠もないことを言うなとか、

そんなこと言ってると捕まるよとか、

当時は下手すると国家反逆罪だし。

 

わかっていた少数の人たちも口をつぐんでたことだろう。

 

今、この時代になって、私が言ったって同じようなものだ。

 

もちろん「誰もが戦争を願っていない」と信じたいが、中には「やっちまえばいいんだよ」なんて声も聞こえてくるから本当にこわい。

 

世界的に「自国ファースト」な動きが蔓延。

それらの国内はどこも2極化されてるようだ。

生きることが、生活が大変だと思っている側はストレスをどこに向けていいやらわからない。

 

人には、自分の困窮を誰かのせいにして、救済したいと思う癖がある。

とても悪い癖だけど、そうでもしないと自分が壊れてしまう。

 

こんな世の中なのは「あいつらが悪いんだ」と言えば、一時は救われる。でも一時。

 

それと、「隣組」とか「大本営」とか、死語だと思っていた言葉が目に留まるようになった。

これも怖い。

 

 

30ちょっとのうちの娘に

「このまま行くと戦争になってしまう」と嘆くと

「そんなことあるわけないじゃん」と言う。

正直、次の言葉がすぐ出てこない。

 

娘よ。

そうじゃなくて。

「そうならないために、仲間ともいろいろ話しているんだよ」

みたいな答えがほしかった。

 

残念ながら私も「あの頃」に近づいていると思う。