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昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

新海監督作品ふたつ。

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劇場用アニメ「君の名は。」が話題になっていますね。


FBのフレンドのOさんがこの監督の過去の作品について書かれていたので本作を観る前に二つばかり観てみた。

言の葉の庭

冒頭からまずまず映像がきれいで引き込まれる。アニメなのか?と疑うほどの背景に登場人物が描かれている。
新宿界隈と、新宿御苑の風景が美しいピアノの旋律をバックに描かれていて、特に雨の水の描写がきれい。

実際の場所もよく知っているので「あー、そうそう、こうなってるよなぁ・・」と。
きれいな絵(実写よりきれいw)に感心することひとしきり。

ストーリーの運び方は静かだけれど朴訥としたセリフも心地よい。そのまま切ないラブストーリーが展開していく。
後半に展開がきてクライマックスを迎えるんだけど、この展開にちょっと違和感。
「え?そういう話なの?」前半からの流れとなんだか違う話みたい。
ラストまで美しい風景画ときれいなピアノのBGMに彩られた切ないラブストーリーと言う図式は変わらない。
そのまま淡い恋の未来に少しだけ期待を残して終了。

うーん、、前半が100点だとしたら後半は30点くらいかなぁ。
ストーリーを冷静に思い返すと、、正直しょぼい話。うーんもの足りない。
見終わった後の率直な感想なので、ファンの人たちには申し訳ないですが。。

これどの層に向けて書いた話なんだかわからないけれど、私は途中からスーっと作中から抜け出てしまって冷めた。
幸せな恋愛に向かってないぞ?みたいな。

とてもきれいな器にきれいに盛り付けられた前菜とおいしい食前酒をいただきながら、メインの料理が美味しくなかったレストランみたいでした。

 

 


秒速5センチメートル
言の葉の庭」に比べると、町の風景や背景画などの美しさは劣るが、それでもとてもきれい。町並みや駅、電車などの描写はディテールにまでこだわって描かれているのはじゅうぶんに伝わってくる。
正直これだけでも作品としては評価したい。
肝心のストーリーは3話構成になっていて、1話の前半はとてもよく、後半は失速。ラストは現実味がなくなり、「親はどうなってんの?」みたいにツッコミたくなってしまった。
かと言ってファンタジーにもなり得ず、またしても腕組みをして「これはケータイ小説?」みたいな感想。

2話は個人的に一番よかった。後半のクライマックスも切ないながらドキドキさせてもらった。特に人工衛星の場面はいい!

そして、、このプロットから続く3話。これがよろしくない。この人は起承転結で言うと転と結に面白みとか深みを足せない人なんじゃないかな?と辛い評価になってしまった。
竜頭蛇尾とまでは言わないけれど、やっぱりレストラン新海はメインディッシュが美味しくなかった。
親子の愛情が足りないと思うに加えて、これまた幸せに向かっていかない話なんだなぁとテンションが下がって終了。

こういうのはスタッフとか、予算の問題じゃないと思う。

君の名は。」は時空を超えたファンタジーということなので、そこに期待。美しい風景、日常の中の切り取り方が秀逸な背景画は間違いなく良いはずなので、それにストーリー展開と結末をしっかり作りこんで、観終わった後に「よかったー」と思えるカタルシスを望みます。切なさは嫌いじゃないんで。

 

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル