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昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」

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羊たちの沈黙」と「ハンニバル

なんと言っても、劇中ジョディ・フォスター演じる新人のFBI捜査官クラリスアンソニー・ホプキンス演じるレクター博士のやりとりが秀逸。

個人的に何度も観ている名作だけれど、観るごとに知性あふれるレクター博士にほれぼれしてしまう。
事件を追って解決していく話だけれど観終わったときにタイトルの「羊たちの沈黙」ってどういう意味なのか?なんてことを考えてみると、より、話の深さが理解できるかと思う。
(もしも、このタイトルの意味がよく理解できなかった人はぜひもう一度観てほしい)

 

レクター博士の「人」に対する理解度(造詣)の深さ、観察眼のすごさ、洞察力の鋭さ、があらためて刺さってくるし。

 

クラリスと初めて会ったときにレクターはクラリスの靴を見て、服を見て、顔を見て、髪を見て、化粧を見ている。身にまとっているもの今で言うプロファイリングで瞬時に見抜く。

そして、クラリスに興味を持つ。クラリスはラストになってレクターへの想いに気づく。(遅いよー、、)


猟奇サスペンスでありながら、これは知的なプラトニックラブの話でもある。

 

続編の「ハンニバル」では残虐な場面の話題ばかりが取り上げられているが、そのディナーのメインディッシュ(脳)を食べる場面で映画のクラリスはひとつも食べないのだが、原作(残念ながら未読ですが)では食べるとのこと。

 

これが唯一の二人の「愛の共有の行為=成就」で、それによって、レクターも自分の体の一部を犠牲にするし、なによりクラリスを救う。


まぁ「ハンニバル」の原作を読んだジョディ・フォスターは出演を断ったらしいが、それも仕方ないかなと。(だけど、後任の女優はその魅力として、、かわいそうなくらい差が出てしまったかな。。)

 

個人的な解釈だけれど、究極のプラトニック・ラブ・ストーリーはこの続編で(心が)結ばれたと思っている。もちろんレクター博士が女性と二人で食事をする場面などこの場面以外にはどこにもない。

 

作品としては「羊たちの沈黙」のほうが断然評価は高いが、あのラストの心残りは続編でスッキリと解消してくれたと思った。

 

残虐な、猟奇的な、衝撃の場面ばかりが取り沙汰されて、そこを持って全体の評価をされてしまうには少し惜しい。それでも「わかる人にはわかる」と、作品を世に出してくれたことに惜しみなく拍手を送りたい。

レッドドラゴンは、それほど評価していないんですが。

 

羊たちの沈黙の冒頭のクラリスが公園をジョギングする場面、ふたりが初めて対面したときの会話、そして「羊」について語るクラリスを愛おしく想うレクターの顔など
あまりにステキな場面がたくさんある名画。また観たいな。

 

ちなみに、友人とハンニバルを劇場で見た後で「これって、二人は出会ったときからお互いひと目惚れだよねー」なんて話した記憶があります(あははw)