昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

まおゆう 大河アニメ

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年末年始の休みは毎年のことながらあっと言う間に終わった。

それでも、めずらしく長編アニメ「まおゆう」を見た。

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映画も2本見たけれど、その話はまた別の時に。

 

「まおゆう」のタイトルは「魔王」と「勇者」に由来している。

魔王と勇者と言えば、どこぞのRPGでは敵なのだが、このアニメは違う。
魔王が勇者と手を結ぼうと持ちかけるところから始まる。

勇者はきっぱりと魔王に「お断りだ!」と言うのだが、、。

 

 

多くは見ている人、もしくはこれから見る人のために書かないけれど。

 

物語の序盤のエピソードから中盤、後半と一気に引き込まれた。

 

世界を本気で平和にしようとしたら、どうしたらいいのだろう?と常に考える魔王とその先見の明から魔王にしたがって動く勇者とその仲間。そして教育をされていく一部の村人たち。

 

世界を本気で平和にしたいと考えたなら、どうしなければいけないのか?
また戦争や争い、差別はどうして続いてしまうのか。。

なかなか深い内容で、正直これは大人向けの素晴らしきファンタジーだった。

 

 

とりわけ中盤での農奴出身の女の子の演説では思わず熱い涙があふれてしまった。

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そして終盤に向かって、どう集約していくのか?

 

もちろん理想郷まではほど遠い。


それでもどうしていくことが今の村人たち、近隣の国の人々たちに、さらに魔界の魔物たちにとっていい方向へと進むのか?

本気で考えられた(練られた)原作、脚本、演出に唸った。

 

※個人的に好きなくだりは
商人(これがまたかなり頭のいいやり手)に向かって魔王との駆け引きの場面で
魔王「私がこの世で2番目に信用しているものは[損得勘定]である」と言い放つ。
すると商人は「気に入った!」
で商談成立。

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その帰り際に
商人「ところで魔王、この世で一番信用しているものは?」と尋ねられ
魔王が答えたときの商人の反応が痛快だった!

 

未見の人にはおススメです!

 

数年前の長編アニメでしたが、ホント素晴らしい作品でした。