副業に活路?!
最近起業した息子と話した。と言ってもLINEでだけど。
時代から外れたオヤジもさすがにおどろいた。
【昭和は休みが無くても働いた】
昭和の時代は休みが今よりずっと少なくて、モーレツ社員、スパルタ、根性。
欧米からはエコノミックアニマル。
そんな呼称を当たり前としてサラリーマンたちは働いた。
20代からひとつの会社でがんばって、出世すれば給与がグンと上がる。
収入が増えれば、その分の消費も増えた。
モノがどんどんと新しいものに変わる生活。
そこに幸せが待ってる。誰もがそう信じて働いた昭和はとっくに終わった。
【平成になって収入が減って、休みが増えた。】
平成になって、収入は変わらないままに、休みが増えた。
サラリーマンのランチはコンビニでも300円台。OLはお弁当。
休みの少ない会社、残業の多い会社、ノルマのきつい会社から人は離れた。
稼げないなら節約すればいい。
金曜の夜を「花金」と呼んで、飲み会やオフ会は週1程度の居酒屋チェーンへ。
モノを買うにも節約節約。安売り家電量販店はにぎわった。
それでも買い替え需要を増やしたい(減らしたくない)企業は
「ランニングコストが安いから経済的だ、エコだ」と言って購買意欲をあおる。
マイカーは低燃費のもの、税金の安いものへと変わり、家電は省電力型のものへ。
で。消費を節約するにも限度がある。
空いた時間で何かできないか?
ところが会社で副業は禁止。
内職はコスパ悪くてやってられない。
誘われてギャンブル。競馬、パチンコ、パチスロ。。
いっときだけ儲けがあっても、年間収支はマイナス。
それもだんだんと金額が増えていくと泥沼へ。
ギャンブル依存症という言葉も市民権を得てしまった。。
【21世紀になるとネットの浸透とオフ会】
SNSで新しい仲間が増えた。オフ会も増えた。
異業種交流会にも誘われた。
会社にだまってネットワークビジネス。
アフィリエイト。
思ったほどにお金にならない。
本気でやるには会社を辞めないと無理。
それじゃぁ本末転倒。
転職先の会社にも明るい未来はない。
今からできることは何だ?
【仕事からやりがいが消えた】
70年代のサラリーマンたちは「人よりがんばって人より稼ぐ」ことを望んだ。
80年代になると「ふつうにがんばるからフツウの待遇」を望んだ。
90年代「人より少なく働いて、人並みの待遇」を望んだ。
2000年代「プライベートを優先したいから人の6割の待遇でいい」と多くを望まなくなった。
さらに「自分の好きなことができないなら働かない」という20代30代も増えた。
3年先の年収が見えないから、当たり前のように結婚は遠のき、子どもは作らない。
責任を増やしたくないから、行動(消費)を制限する。
とは言え、誰もが働かなくなったわけじゃない。
本音を言えばお金はもっとほしいから。
【平成の終わりに】
「自分の好きな事を副業にしよう。主業は最低限の生活費になればいい」
なぜなら企業が作った仕事の先には「やりがい」も「生きがい」も「保証」も無いから。
こうして年収200万円台の若きサラリーマンたちは副業で年収100万プラスをめざして働いている。
やりがい、生きがい、楽しみはすべて副業の中に求めて。
【副業ティーチャー、有償ボランティア】
このサイトに登録している人数を見て驚くのは私のような50代以上かもしれない。
ストアカ
https://www.street-academy.com/
もうひとつ。
タイムチケット
https://www.timeticket.jp/
正直50代の私からすると異常な数だ。
とは言え、この流れはこれからも増えると思う。
【正業の行方が見えない時代】
20代で働き始めて年収200万そこそこ。
3年がんばって(正社員になって)年収250万。
もしくは経験積んで転職して年収250万
さて3年先に年収は300万になるのか?
さて30代で400万超えるのか?
いや5年先に自分はこの会社にいるのか?
さて10年先に自分のポスト(仕事)はあるのか?
いやいや、10年先にこの会社はあるのか?
そんな不安が副業にかりたてる。
仕事で何年もかけて何かを成し遂げるプロジェクトXなんて昔話もいいところ。
それより、ちょっとしたことで、ちょっとしたお金になる。
得意分野をスキルシェアしてお金にする。
それが転じて?(昂じて)いつか独立できるかもしれない。
企業。フリーランス。
その「あこがれ」は成功者としての年収。。
今、一線で働いている大人たちは何をしているんだろう?
この流れを逆手にとって「いい会社」を作る人は出てこないのか??
新しい組織体系で次の形を作る人は出てこないのか??
私は定年まであと2年。
30代の息子と話しながら日本を憂う。