昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

立会川で少し。

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京急沿線に住んで40年以上経つけれど、まだ降りてない駅はけっこうある。

おそらく一生降り立つことは無い駅も数多くあるのだろう。

 

そんな中、先日、用事があって初めて降り立ったのが「立会川」

「立会川」は東京は品川区にある京浜急行線の駅。

 

横浜の田舎に住んでいる私からすると「品川区」と言う響きはかなり高級感があるけれど、ここは下町。

 

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何やら工事をしていた。高齢化社会?福祉の行き届いた町?に適するようにエレベーターの設置をしていたようだ。

 

降りてすぐに「立会川」と言う名前の「川」が目に入る。

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看板に「きれいに美しく」と書かれているという事はずいぶんと汚かったのかな?

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昔は川がごみ捨て場だけでなく、簡易トイレ代わりだった時代もあったんだろうなぁ。

 

川の名前の由来をちょっと調べてみると

川をはさんで敵対していたもの同士が太刀を合わせる「太刀合い」から来たという説と近くにあった処刑地へ別れを告げるために縁のあるものが「立ち会った」という説などがwikiに書かれていた。

 

どちらにせよ、あまり良い名前ではなくて、縁起が悪いとか、悲哀に満ちている由来だ。

 

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川の脇に小さな花壇というか、プランターが並んでいるのに気が付いた。

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この小さな花壇に沿って(つまり川沿い)に歩いていくと看板があった。

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へぇ。6月下旬と7月初旬にはそれぞれ花が咲くのか。

マリーゴールドねぇ。あいみょんのヒット曲が無かったら、マイナーな花だったかな?

 

まぁ花が咲く頃に立ち降りる事はなさそうだと思いつつ少し散策。

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川幅はせいぜい4m程度、金網は無粋だけれど、ひょいと眺めれば風情がある。

 

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ところどころにかかる橋には縁起のいい名前がついている。

弁天様は何しているのやら。

 

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突然現れた坂本竜馬はマスクをしていた。防災活動もしているみたい。

この地には、何やら竜馬が二十歳の頃にいたらしい。夜明けはまた来るのかな。。

 

京急線と川は南北に延びているけど、垂直に伸びる東西の道には小さな商店街が広がっている。

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上を見上げたら通りに龍馬の名前が付いていた。

 

いったん駅に戻って、その先の商店街を歩くと国道15号。

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商店街をふらっと歩く。


立会川商店街

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国道15号線のことを横浜市民は「1国(いちこく)」を呼ぶ。
これは第一京浜の事。旧東海道を整備して作ったらしい。

 

 で。国道1号線の事を「2国(にこく)」と言う。こっちは第二京浜の事。

どちらも東京と横浜を結ぶ幹線道路(国道)だ。

 

ちょっとややこしい(苦笑)

 

第三京浜」と言うのは関東では有名な高速道路だけど、これは東京都世田谷区~横浜市保土ヶ谷区まで。

 

「いちこく」「にこく」なんて呼び名は、今や東京-横浜間を車で移動する業者くらいしか使ってないかな?カーナビには表示されるけど。

 

 ちょっとまぎらわしい。

 

それでも「品川ナンバー」と聞けば、全国的に人気が高くて、高級車のイメージ。ベンツやBMWをついつい想起させる。

 

なんて思っても実際はこのあたりの業者のトラックもバンも軽トラもタクシーもみんな品川ナンバーなんだよね。あたりまえ。

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帰りに川を見たら、鴨が泳いでいて、鴨を見てたら亀もいた。


立会川の鴨と亀

 ゆらゆら揺れる建物の景色。知ってか知らずか、気持ちよさそう。