昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

上手くて、つまらない。下手なのに面白い。

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 日曜は健康診断を午前中にすませて、新婚さんのホームパーティに招かれてワイワイ&わーいわーい!
目玉はおいしい料理の数々&リビングでのアナログ盤の視聴会。もちろん他愛のない会話も楽しい♪

 

ドゥービー、富田ラボ、クルセイダーズ、ベン・シドランなど・・・いろんなアナログ音源を聞く。


Tomita Lab feat Yuko Ando - あの木の下で会いましょう 14.985 fps


びっくりしたのはポリスの「見つめていたい」もう誰もが知っている名曲だけど、アナログで聞いたのは初めて。(^^)断然イイ!
デジタルよりも、中低音がボンと前に出ていて、どこか音があったかい。すでにこの頃はラジオからの音もCDだったのかなぁ??とか思う。

 

まぁオーディオルームの再生装置もとてもいい機材だったので、基本的にすっごくいい音なんだけど、やっぱりCDをかけると音は変わる。

我が家にはレコードプレーヤーは無いけれど、あのオーディオルームで聞くために、ちょっとLPを買い戻してみようかな?なんて思った(^^)

 

One Size Fits All [12 inch Analog]

One Size Fits All [12 inch Analog]

 

 

 


その夜自宅に戻って、ツマさんと二人で玉置浩二の昔~最近までの曲をざざっとyoutubeで再生。

二人してため息。。(TーT)スゲーわ。。


玉置浩二 メロディー(アカペラ)

「音程外れてません、リズム外れてません、声出てます。カラオケ採点で99点です」とかまったく無意味だよねーって話をする。
歌は正確さじゃない。。歌は聞く人の心を動かして初めて歌なんだと納得。上手くても何も伝わってこないのは歌じゃない・・と。
じゃなかったら初音ミクが一番いい歌手になっちゃうじゃんねw

まぁ、、美味しく贅沢な一日でした。あははw

 


+++++++++++++++

 以下マニアックな話。

 

歌、ギター、もしくはその他の楽器に関わらず、世の中には「上手いのにつまらないもの」がある。上手いとか下手って言葉自体があいまいだけど。

 

ただ、見る、聞くのはお客さん。
お客さんはどこを見て、何を聞いて良し悪しを決めているのか?
その中のひとつの大きな要素として「上手い、下手」があるのは誰でもわかる。

 

1.プロに近づいていくと・・・。

 

歌や演奏でお金を稼ぐ人たち=プロのミュージシャン。

中には誰もできないような高度な技術(曲芸?)でお客さんを魅了する人もいる。
オリジナル曲の詩やメロディで感動させる人もいる。
かと思えば、大して上手くもないのに発想の面白さで魅了する人もいる。
中には演じる本業(歌や演奏)の合間のトークの面白さ(感動させてくれるor楽しませてくれる)で魅了する人もいる。

歌にしても楽器にしても、99.9%の人たちは「初めは素人」からスタートする。

そして思う。願う。

「もっと上手くなりたい!」
スタートした時の動機。
上手い人の演奏に感激したから。

(あんな歌が歌えたら、あんな演奏ができたら・・・)


ミュージシャンへのあこがれから始める人がほとんどだ。

 

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※この画像はレディガガの歌をyoutubeで歌って番組に取り上げられた少女がガガのステージにいっしょに立って歌ったライブ。こういうことも最近はある>すごいぞyoutubeって感じだw


「上手くなりたい」一心で練習を重ねて、技術を習得すること。
そして、人前で演じることを試みる。

これが家族・友人・知人の目や耳にふれて「上手いね」と言われるようになれば、もっともっと練習に励む。そうして、世の中のプロに近づいていく。

 

近づいていくと、いや、近づけば近づくほど既存のプロとの比較になっていく。
だから評価はだんだんと厳しくなる。

 

「素人にしちゃ上手いね」とか「出来てるけど荒いね」と言った具合にだんだん評価が厳しくなる。


さらにプロに近づくと「腕はいいけど、プロは無理かな」「うまいんだけど、つまらない」とか「何も(心に)来ないんだよね」なんて言われることもある。(残酷だけどよくある話)

 

実際、プロに近いアマチュアはゴロゴロいる。

そんな中、テクニックで勝負をしようとがんばると、多くの場合はどんどんつまらなくなってしまう気がする。それこそ上には上がいるしw

 

それよりも自分のウリは何?自分の内側から出てくる衝動とか、自己表現とか、そういうものを高い技術で見せようとして練習してきたはずなのに。。


まぁ、、人の何倍も、何十倍も練習して・・・。

「いやぁ上手い。うまいけどつまらないんだよね・・」は哀しいね。

 

2.下手でも面白いもの(いいもの)

で。下手でも面白いものがたくさん出てきたのがyoutubeだけれど、これはすごい勢いで素人が歌や演奏を披露している。

もちろん下手で見てられないものもたくさんある。だけど、たいして上手くない(要するに下手)のに面白い(良い)ものもたくさんある。


Video Killed the Radio Star by The Wrong Trousers

 

これは比較対象がプロじゃない。学園祭とか、友達のライブパーティとか。。そんな中で比較してるんだと思う。

 

例えば中学校のグラウンドに午後4時頃。塀越しに見える野球部、サッカー部の子たちが試合をしている。

 

これはけっこう面白い。けっこう見てしまう。
自分の子どもが活躍しているわけでもない。ましてやどこかスカウトが来るほどの原石がいるわけでもない。

それでも面白い。


中学生 アメフト練習★

 

 かの秋元氏が素人女子集団をプロデュースしてお金をたくさん稼いでいらっしゃるようですが、彼の中にある、クラスメートががんばっているのを応援しようと思うファン心理はまさにこんなところから出てきていると思う。いわゆるAKB商法の基本だ。

 

わかりやすく言えば、

 

3.耳がゆるくなるって話

 

どこぞのオーケストラを見に行って、明らかに間違えている音が出ることはほぼ無い。
チューニングがおかしいぞ?ってのも無い。リズムが合ってないぞ?ってのも無い。
もしあったら、「調子悪いね」じゃ済まない。
「明日から仕事がない」世界だろう。

 

だけど、地元のお祭り(学園祭)でやっているバンドを見てると
「なんか下手?」
「どっかチューニング狂ってる?」
「コーラス外れてる?」
なんてわかるような演奏もよくある。


でも、お祭りの出し物としては十分楽しめるレベル。ってのがある。

ましてや、そこで演奏している人が「誰さんの娘だよ」とか知ってれば十二分に楽しめるw


音程、リズム、音量、音色(声)がどこかあぶないwのに楽しい。って感覚。
子どものピアノの発表会もそう。下手なのわかっているけど見に行くとけっこう楽しい。

 

これは「聞く耳がゆるむ」という現象なんだと思っている。

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 ※耳がでっかくなっちゃった、と、ゆるむは別物w

 

マチュアバンドを見に行った時に、プロでもない、評論家でもない、ましてやプロデューサーでもないのに(あ、こんくらいの下手さで、この曲やるのね)みたいな感覚って1瞬でわかるもの。

で、そこからは「上手さ」を求めずに聞く。

「彼らは何をしているのか?or何を演じているのか?」という、いわば中身と言うか、
その姿勢を楽しむ。やろうとしていることを感じ取って楽しむ。もしくは本人たちの楽しんでいる姿を楽しむ。

もしその中に何か光るものでもあれば、人はちゃんと魅了されるし、それがプロレベルなのか?なんてこととは、ほとんど関係ない。


実際アマチュアバンドのセッションでも、大して上手くないけど、持ってっちゃうローカルなスターはいるもので、お客もその中身を見て楽しんでいる。

 

そんなところまで聞いてるのとか思うかもしれないけれど、残酷なほどに素人の耳は敏感なもので、「いい音だ」とか「いい演奏だ」とかカンタンに言うけど、ちゃんと聞き分けているからすごい。

まぁ、だから売れる売れないがまた出てくるんだと思うけど。


この耳をゆるめて聞く」話はまた別の機会に書こうと思う。