昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

リハーサルスタジオ[都内]

スポンサードリンク

マチュアバンド暦は長いので、実際に使ったスタジオについて書いてみる。

※これらはあくまで個人の感想です。私の印象がすべてではないことを前提で読んでください。

 

都内のターミナル駅(主にJRと私鉄が交わるとこ)から徒歩圏内にあるスタジオはチェーン店展開しているところが多い。おそらく金融機関からの不動産情報と投資できる資本(お金)の問題だと思うけど。

+++++++++++++++++++++


 スタジオPENTA(ペンタ)
ペンタがスタジオの価格の相場を作っていると言っても過言ではないと思う。スタンダードなスタイル、サービスもPENTAに代表される。マンション界のライオンズみたいなw

 

f:id:aonbo:20170717154351j:plain

渋谷、新宿、池袋、吉祥寺とターミナルの駅徒歩圏内にあって、器材もメンテされていて店員の応対もしっかりしていて気持ちいい。どれも及第点に達していると思う。

都内、首都圏でバンド練習をするならまずはペンタってことで何ら問題はない。
マイクを数本借りてもすべて無料というのもいい。

 

部屋の吸音もなかなか良いので他のパートの音もちゃんと聞こえる。作りや機材の取り揃え(レンタル楽器や、小物の販売等)も現存の音楽リハーサルスタジオの標準と言っていい。

f:id:aonbo:20170717154422p:plain


 音楽館
早くからチェーン展開をしたスタジオである。常設器材の種類(アンプやドラムなど)はペンタと同じ程度のものをそろえている。また、時間帯や部屋によっては安いものもある。場所も新宿、渋谷を始めとして駅から近いところにあるので交通便はいい。

ただ、壁の吸音と器材のメンテナンスが足りてない。


HR/HM系のバンドでなくとも音が部屋の中をまわってしまっている感じがしてボーカルは、しんどいと思う。

機材のメンテは当たり外れありあり。鳴らないアンプがそのまま置いてあることもあるので注意。(クレームが来てから修理に出すのでしょう)


 スタジオノア
ここはペンタよりも若干価格が高いけれど、常設器材はいい。オプションで使えるアンプ類も充実しているし、それぞれ器材のメンテナンスもしっかりしている。

f:id:aonbo:20170717154715j:plain

専用駐車場も設置してあり(有料だけど安い)学生よりも少し上の社会人バンドをターゲットにしている感じです。

狭い部屋でも、広い部屋でも各音がちゃんと聞こえてくる。人気があるのがわかる。

他のチェーン店系スタジオよりも作りは頭ひとつ抜き出ている。

逆に他のスタジオはノアを手本にしてほしいくらいだ。

f:id:aonbo:20170717154752j:plain


 Bass on sound スタジオVOX
中野サンプラザの地下のVOX中野店はスタジオの部屋数が多いから安心して予約ができる。 明日スタジオ借りよう!と思ったら、まずはネットで空き状況を調べればいい。そういう今のユーザーのネット環境などは先取りしている。価格はペンタより少し安い。
ここの良さは店員の教育がしっかりとなされている点。おそらく都内1でしょう!対応がすばらしい。

 

f:id:aonbo:20170717155134j:plain

 

ネットで予約できるホームページのシステムも先取りですね。またネットでユーザーの意見を聞いたり、無料レンタル器材も多かったり、と企業努力が随所にうかがえる。また楽器メーカーとタイアップした企画も行っている。

(エフェクター、バスドラペダル、コンデンサーマイクなどの無料体験貸し出しなど、使ってもらって、良さをわかってもらって購買意欲に結び付ける努力ですね)

経営サイドがユーザー視点に立って、スタジオに根付いてもらいたい気持ちが伝わってくる企画だ。こういう企画をやっているとHPを見る機会も増える。古き、既存のスタジオにはないものがある。高田馬場店にはバンドじゃなくて、ボーカル専用の大きな部屋もある(ブースではない:写真参照)

f:id:aonbo:20170717154813j:plain


 スタジオリボレ
某大手楽器店が経営しているスタジオなので、たまに面白い企画がある。
いいギターやベースを無料貸し出ししたりすると言ったような企画は普段5万~10万くらいの楽器しか使ったことのないアマチュアミュージシャンにはうれしい。


しかしながら音を考えた部屋の設計とは言えない。特に人数が5人、6人などのバンドでは音の分離が悪くてやりづらい。L字型のスタジオなんて、向こうで誰がどう弾いているのか見えなくてアイコンタクトは無理。そのあたりは価格に反映させるか?機材のメンテのサイクルを早めるなどの工夫がほしい。店員教育もけっして褒められたものじゃない。

 


 ゲートウェイ

機材の種類、店員の接客サービス、ロビーの作り、は及第点。さらに価格は安く設定してあって良心的。

f:id:aonbo:20170717155219j:plain

ところが肝心の部屋の吸音がダメ。ポップス系のバンドでもベースとドラムがしっかりとビートを叩いたら、低音がまわってしまって使えない。アコースティック系のバンドには良いのかな?

f:id:aonbo:20170717155255j:plain

しかし、せっかくギターアンプのヘッドなど人気機種を無料オプションで取り揃えているのに、その力を発揮させられない。うがった見方をすれば、客寄せ的な?アンプヘッドになっている。

とにかくスタジオは部屋の良さが一番大事なのに、残念。ロックでなければよしとするか?

 

 

 サウンドタワー

代々木の音楽専門学校がやっているスタジオで2店舗だけ営業。

 

同じ経営陣の運営している専門学校の生徒たちやサークルなどで使うことも多いが、一般の客も利用できる。

f:id:aonbo:20170717160739j:plain

スタジオの広さはそれなりに確保されているが、形が台形なので5人以上のバンドだとリハーサルとしては少々使いづらい。

部屋の吸音はけっこう良いが、機材が今ひとつ。特にロック系のバンドが利用するにはギターアンプ類をもう少し充実させてほしいところ。アコースティック系のバンドには良い。

 

店員教育も今ひとつで、会員の特典の使い方などが浸透していない。システムとしてはサービス面も考えられているのに、実際のユーザーはどれだけ有効利用しているのだろう?結局使い始めは悪くないと思うものの、長く使っていると疑問が多々出てくると思う。(入会費用、年会費、ポイント?とそれぞれの特典など)

 

良い点としてはミーティングルーム的な部屋も各スタジオごとにあって、コンセプトは悪くない。リピーターにとっての魅力に欠ける。ハコは悪くないのでユーザーの声をひろう経営努力がほしい。

 

クラウドナインスタジオ

都内と言っても町田にひとつ。それ以外は川崎、横浜(2店)、厚木と都心から少し離れた都市にある。おそらく地代に経費をかけることを軽減させて、良質のスタジオを作ろうという意図でしょう。私は横浜店しか利用したことは無いが、店内はとてもきれいだし、店員の対応もよかったです。料金はごくごく標準的。まぁ良心的と言っていい。

郊外のターミナルで営業していくことで、仮に都心の地代の2,3割安くできるのであれば、その分サービス面を充実させる、もしくは稼動率が少なくても経営していけると言うことでしょう。事実、アンプ機材等も今のところ傷んでいるものはなかったし。

バンド人口が某アニメの影響で高校生に広まって、都心でないローカルなバンドが練習することがいいかと思う。そういう意味では、マイナーな駅でも近くに学校があるということで経営が成り立つのもわかる。

 

 

 

 その他
・個人経営で一軒(もしくは2,3軒程度)でやっているスタジオがある。
これは交通便の良さ、悪さ、器材の買い替え(メンテ)などで、大手に遅れをとるところは多いが、良心的な価格設定になっているお店がいくつかあった。


小規模経営のスタジオは大きく宣伝はできないものの、インターネットで検索すると出てくるのでいろいろと調べてみるといいと思う。

私は都内で練習することが多いけれども、地元横浜では、良心的なスタジオをいくつか知っている。

 ※スタジオジャスト(横浜市金沢区

京急線能見台駅から徒歩5分ほどのところにある。

f:id:aonbo:20170718122850p:plain

・スタジオの部屋数が多い(アコースティック用含めて9部屋)

・無料の駐車場が5台用意されている。

・スタジオの機材はかなり本格派。録音用にimacまで設置されている部屋(Hスタのみ)もある。

・ロビーが広い(ミーティングにじゅうぶん)

・レコーディングスタジオは有名ミュージシャンやスタジオジブリなどが録音に使っているので、本格的なレコーディングを考えているなら、そちらもオススメ。

 

こういうローカルなスタジオをネットで検索する場合は、[ 駅名+音楽スタジオ ]で入力してみる。でないと大手のチェーン店に埋もれてしまう。

ちょっと細かい範囲で検索してみると意外な場所にスタジオがあるものです。

 

また、軽音楽だけでなく、ピアノ練習室、吹奏楽などの楽器練習室などを提供しているお店もある。防音の精度は低くても、気兼ねなく練習したい人にオススメ。

川崎市の音楽スタジオ(リハーサル レンタル 貸し)|スタジオアイシャ

 ※こちらも川崎市だけれど、都内からのアクセスはいい。

 

・公民館のような地区センターにもバンド練習できる施設がある。ただしこれは予約が2ヶ月先くらいまで埋まっているので「じゃぁ来週末に練習しましょう!」なんてすぐに空き枠探しても、ほぼ無い。(平日の午前中ならあるかも?)

 

器材も音響もまちまちなので(ひどいところは会議室兼用で、ただドラムとアンプがあるだけ)価格が通常のスタジオの3分の1程度で(日曜昼間の4時間で3000円程度とか!?)

安くていいけれど、いかんせん使ってみないとわからない。

 

f:id:aonbo:20170717164918j:plain

※↑は調布にある文化センターの音楽練習室の料金表 午後1時~4時半までで1900円。

 ドラムセット、ギターアンプ、ベースアンプ、ボーカルPA、など音響設備はプラス1700円で、合計3時間半で3600円。文句無く安い!さすがに予約は取りにくい。(2部屋のみ)

(基本3ヶ月先の抽選申込みから受付が始まるのでそれが第一優先。抽選後の空き枠があればいつでも予約できる)

 

ただし公民館や区民センターなどは価格は安いのだけれど、ほとんどがサービス面では充実していないのが現状だ。

 

例えば途中でギターの弦が切れても、換えの弦を売っているわけでもない。電池くらいなら、近くのコンビニまで走ればいいけれど。ピックをなくしたとか、ドラムスティックが折れちゃったとか、、そういった小さなアクシデントも考慮して(トラブルにもある程度備えて)練習に行かないと残念な練習になってしまう。最悪はアンプが壊れてしまった、、となっても、代えのアンプがないところもある。

 

また予約や使用に関して地元民優先などのしばりもあるので、まずは各地区センターのホームぺージを参照に直接問い合わせしてみる必要がある。

 

++++++++++++++++++++++

民間のスタジオの良し悪しは、ある意味価格に比例しているので単純明快です。広い部屋は高く、オプション機材(レンタル機材)もいいものは高いです。


それでも標準価格帯はやっぱり古き大手のPENTAが相場を作っているように思います。
1時間3500円と聞いたら高いと感じるし、1時間2000円と聞いたら「狭いの?ボロイの?」と心配します。
まぁ、大学生や社会人バンドになると、スタジオ終わってからの飲み代のほうを調整すればいいような気もしますので、あまり関係ないのかもしれません(苦笑)

 

楽しいバンドライフを。