昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

個性派スタジオor個性派ライブハウス?

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先日はリハーサルスタジオについて主に都内のチェーン店を書いた。

 

aonbo.hatenablog.com

 
今回は特徴ある個性派のスタジオについて。

リハーサルスタジオと言う言葉ができたのは最近で、それまでは音楽練習スタジオもしくはレンタルスタジオだった。とにかく防音室であれば、文句は言えないようなスタジオ。


ギターアンプヤマハのFシリーズが主流で、レスポールモデル(コピー品)とBOSSのD&S(ディストーション)かビッグマフ(ファズ)。


ベースアンプはアンペグかヤマハフュージョンが流行ってきたころに一部ではアコースティックとか置いてあった。ドラムのトップは凹みだらけで、どうにもならないゆるゆるチューニング。バスドラに吸音なんて無かったから、冬はコートをバスドラにつっこんだりしてた。

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それでもドラムがドカスカ叩くから、ギターとベースはどんどんでかくなって、キーボードと歌は全然聞こえない(苦笑)

 

40年前くらい?前に 東急東横線「自由が丘」の踏み切りからすぐのところにアダムズアップル(ディスコではない)というスタジオが出来た。使ってみたら、部屋も機材もよかった。(それでも今のPENTAくらいかな?)


とりあえず機材は新しいし、ギターアンプミュージックマン(これは良かった!)を使った記憶がある。他のアンプも新しいから?音がよくて、けっこう使った。
いつの間にか閉店しちゃってたけど(泣)

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やっぱり駅近でレンタルスタジオを経営するのはかなり大変だ。 

大学時代は国立の小さなスタジオをよく使った。そこは楽器のリペアショップの2階がスタジオで、安かった。エフェクターの修理もやってたと思う。でも狭かったなぁ(苦笑)

 

要するに今もスタジオ経営だけで利益出すのは大変ってことで、現存のレンタルスタジオはいろんな工夫をしてがんばっている。

 

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それとは別に、バンド練習以外でもけっこう利用されているスタジオもある。


音楽教室(ギター、ベース、ボイトレ、サックス等)
※単純に講師がスタジオで教える
個人(少人数)レッスンが多数見込めると単純に講師だけでなく、音楽学院が提携しているスタジオもある。

 

まぁこれはよくあるケース。

 

②簡易ライブ(セッションなど)を広い部屋で行う。

[下北沢ベイド]

音楽スタジオ|リハーサル & ライブ 高輪台 & 下北沢 スタジオベイド|STUDIO BAYD

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よく行く世田谷のセッションパブのオーナーからイベント企画の話が来てうちのバンドが出たことがある。
ふだんは広いリハスタ(44畳)がライブステージにセットされて、PAも照明もつく。何よりスタッフがみなさんテキパキしていて、イベントに出た時にはバンドの転換などの作業も非常にスムーズで驚いた記憶あります。出番が終わった時にエフェクターとアンプをつなぐシールドをクルクルっとまとめて手渡されたのは生まれて初めて!


もちろんPAバランスもいい。(その部屋では24chのマルチ録音もできるしネット配信も可)


Kpakpadu in OOPARTS7

 

音楽だけにこだわらず、お笑いライブ、ワークショップ、DJイベントなどいろんなイベントスペースとして使われている。さらにミニFM局下北FM(毎週木曜の帯番組)もココから発信している。

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オープンテラスのようなパラソルと椅子とテーブルがあってそれまたオシャレです。さすが下北w

 

[Studio24関内]
こちらは横浜文化体育館の向かいにある老舗のスタジオ。私のバンドも何度かライブでお世話になっている。ふだんは広いリハーサルスタジオだけれど、オーナーが企画したライブをこのスタジオでやったり、「聖鬼魔Ⅱセッション」のようなコアなセッション企画もある。

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横浜界隈で小さめのライブハウスに出ようと思っているなら、まずはココで相談してみてはいかがだろう?

 

※それ以外にもピアノ専門の練習スタジオ(ピアノしか置いてない)とか老舗の新宿御苑スタジオとかいろいろと個性のあるスタジオはあるが、このあたりでちょっと話題転換。

 

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逆もある。つまり小さいライブスペースをリハーサルスタジオのように時間貸しているところ。

 

赤坂ビレッジ
通常営業はライブ居酒屋で空いている時に貸切でというスタイル。つまり居酒屋なんだけれどドラム、アンプや楽器類が置かれていて、ふだんはお客が使って演奏できる。


私は数年ほど前お酒を飲みに行くことよりギターでセッションしに通っていた時期がある。そこで仲間とバンドも組んだし。

お店の企画?(持込企画?)としては毎月恒例のビートルズセッションもあって、ここで知り合ったビートルズファンたちの交流がSNSでかなり活性化している。


実際、都心にあって、会社帰りのサラリーマンたちがバンド仲間を誘って、メンバーが足りなければ店員さんに手伝ってもらう。そんな気軽さでバンド遊びができるし、お酒も飲める。


で。事前に予約すればレンタルスタジオのように時間貸しをしてくれる。当然ながら部屋はひとつしかないけれど、3000円/hでリハをやるのも悪くない。

 


Polyrhythm PV

ちなみにこの映像は赤坂ビレッジと都内某スタジオとで撮影した。

都内のライブハウスも空いている時(平日の昼間)なら時間貸し(3000円-10000円くらい)しているところはある。


6人以上のバンドやステージングをしっかりやるためのリハ、もしくはビデオ撮影に使うのなら広いスタジオよりいいかと思う。

 

ところがユーザーはレンタルスタジオを探していてライブハウスの空きを使うことは考えない。逆にライブハウスを探していてバンド練習に使おうとは思わない。

 

これがネット文化というか、検索文化なんだよなぁ。。

 

それでも、個性的なお店はある。個性が強ければ(魅力があれば)場所が悪くてもユーザーは見つけて来てくれるように思えるけれど。。どこまで続くか?はわからない。

 

マニアックなものの専門店の多くはネット文化によって成り立ってきている。

 

とは言え、それが本当に儲かる商売となれば大手がやってくることも覚悟しなければならない。

 

 できれば大手チェーンにはない魅力で繁盛させて、大手チェーンには真似できないお店として残っていってほしい・・と昭和なオヤジは願う。

 

だってユニクロとヨーカドーとファーストフードしかない街はつまらないもん。。

 

 最後に馴染みの店をひとつ紹介。

 

カラオケスタジオ向日葵 TOPページ

カラオケパブなんだけど、どんな曲を掛けても(キーを変えても)その場でギターとサックスが伴奏に加わって、とってもゴージャズなカラオケにして歌わせてくれるお店が新宿にある。

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実際に行って歌ってみるとほんとに驚く(^^)スッゴく楽しい!!

民謡でもヘビメタでも最新のアニソンでも50年代のポップスでも・・どんな曲がカラオケにかかっても、ギターとサックスの生伴奏がそのオケにプラスされる。

 

最近は大物有名人もポツポツ訪れているので、業界の間でも少しずつ広まってきているようだ。また、海外からのお客さんも増えてきているので、歌舞伎町ならではのカオスな夜を味わえる個性的なお店。

 

 こういう個性的なお店はやっぱり楽しい。

 

何かお店を探してて、「いやいや、、フツーでいいんですよ」と言っている人たちにも魅力が伝わってくれるといいなぁ。。