昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「ずるい」と「うらやましい」の話

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幼い娘2人(5歳と7歳)が「ずるい」と言うので、「それはちがうよ。うらやましい」と言う気持ちだよと説明した。って話(ツイート?から取り上げたコラム)がネットに出ていた。

参照 http://www.jgnn.net/ls/2017/08/post-15584.html


うーん。。こどもの言葉の表現には必ずまっすぐな意味があると思って書いた。


気になったのは、その注意の内容が

「他人がいい状態にあることはずるくもないし、君が損しているわけでもないと説教した。」と書かれていた。


確かにそれはそのとおりなんだろうけど、嫉妬の元について説明していないから、どこか、「うわべだけの理屈」のような気がしたんですね。


つまり「自分と他人は違う」ということを前提にしていない説明なのかなと。

 

嫉妬は「自分も他人も同じ」を前提にするから起きるものじゃないかと思う。


これ、昭和のおっさんなら
「じゃあ、俺が屁をしたら、おまえも屁をするのか?ぐははははww」と笑いながら教わったもんだけど。。


平成の世の中、そんなおっさんは、なかなかいない。

 

隣の芝生を育てている住人は、自分の家の芝生とは環境から水やりから、何から、、いろいろ違うってことを知れば比べてもしょうがないって思うわけで。

 

みんなそれぞれ違う環境、違う生活、違う才覚、違う努力、違う「幸福感」で生きているって話をしてあげないとね。


こどもが少しでもわかる部分で。

 

もちろん相手が不当に利益を得てるとか、不正してるなんて思ってないのに「ずるい」は表現としておかしい。


だけど、それでも出てきた言葉が「ずるい」ってことは大前提として自分と他人が同じと思っているからなんじゃ?と思うわけです。


たしかに「うらやましい」という言葉自体を知らないから、教えてあげることも大切だけど。

 

極端な話、その娘さん2人が、テレビでオリンピック選手が金メダルを取ってる姿を見て「ずるい」とは言わないと思うわけで。


もし仮に「私もがんばって金メダル取る!」と言ったら「じゃぁがんばって誰よりも練習しようね。そうしたら一番になれるから」って話になるでしょう。

 

金メダルを取ることの裏側には大変な努力と才能が必要だってことは5歳でも7歳でもすぐにわかるんじゃないかな?

 

まぁそんな極端な話じゃないから「ずるい」って言ったんだろうけどね。

 

大前提として自分と相手は違うって思えば、つらまない嫉妬は生まれにくいと思う。

 

どちらかと言えば、自分とさして変わらないような人が何かの成果を得たのを見て「いいなぁ、、よーし自分もがんばるぞ」と思ってくれたらいいなぁ・・くらいの話だけど。