昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

レビュー:志乃ちゃんは自分の名前が言えない

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吃音の女子高生志乃ちゃんと、音痴なギター弾きのカヨちゃん。この2人が出会って、バンドを組むところから話は始まる。

以降若干のネタバレあります。

 

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高校入って間もないころに「友達になって・・」とか「いっしょにバンドやらない?」とか、声かけるって実はけっこう勇気がいるもので。


学校変わって、新しいクラスメートに話しかけるだけでもちょっと勇気がいる。

 

思春期は特に自分のコンプレックスがあって、自分に自信が無いなんてことも当たり前。


ましてや「バンド組んで文化祭に出ようよ」と誘うのは、「小さいけれど大きな賭け」でもある。

 

映画の前半、ふたりの女子高生が音楽を通じて仲良くなっていくシーンがとてもよかった。

 

特に、文化祭を前に夏休みに特訓する場面はとても印象的で、きれいな絵と弾き語りの歌にとても引き込まれた。

 

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シノちゃんは吃音だけど歌だいじょうぶ。その歌声がまっすぐでいい。

 

それから選曲もいい。(狙いバッチリって感じだったけどww)

 

冒頭から思ったのはカヨちゃんのギターがなぜGibsonのJ-45(ヴィンテージ系)なんだろ?と言う所。

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これ、女子高生の初心者が持つギターじゃない。

 

ってことは??
父もしくは兄が弾いてた?

 

なんてことをいろいろと想像しながら鑑賞してた。
(ただ、そういった家族の話はまったく無かったけど)

 

原作のマンガを読むとわかるのかな?
(原作まったく読んでません)

 

ただ、吃音の女子高生の心理がとても幼くて、弱い。


今の10代(20代?)の子たちがこの話(特に後半)に共感するなら、やっぱりうちらの世代の時より、幼いなぁ・・・。と思った。

女子中学生か?小6か?くらいの感じ

 

まぁ後半の展開には、ちょっと入れなかったので、クライマックスは冷めてしまったけれど、それほど悪くはなかった。


それと男子の言動(キャラ?)は、ちょっと無理あって。
「うーん、これは無いなぁ・・」と思いながら見てた。

 

※原作者の実体験が元になっている部分もあるみたいだから、モデルになってる子がいたのかもしれないけど。


後半から気持が入らなかったのも、そのあたりが大きいかな。

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冒頭(とてもいい)~出会い~曲の練習~夏の特訓までが90点だとしたら後半は50点くらいになっちゃったなぁ。(後味がもやもやというか・・・)

 

それでも緑が多くて海が近いロケーションでの女子高生2人はとてもピュアに撮れていてよかったです。

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ただ、登場する大人たちが非常に嫌な大人ばかりで、、もう少しまともな大人も居てくれていいような気もした。

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そのあたり、原作者さんがすてきな大人たちと思春期に出会ってなかったのかなぁ・・とか思ってしまった。(公園で掃除していたおじさんは良かったけどw)

 

クライマックス~ラストは今の子(90年代後半の頃の女子高生?)たちの抱える「心の闇を描いた」とか言われてもなぁ・・・。


とは言え、内側にある自分を外側に出す時の、、思春期の頃の不器用さがなんともよかった。

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こういう繊細な部分をしっかり絵にするのは監督はじめスタッフさんが優秀なんでしょうね。

映像と音楽とってもよかったもの。若い役者さんたちもとてもよかったです。

 


※余談
この日、この映画を観た後に、バンドの練習があったため、、「アコギ持ってこの映画を観るおっさん」になってたのは、こっぱずかしかったww