昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

虹色のトロツキー

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昨年の12月に会社を辞めてから半年くらいが経つ。

その間は4月にガンの手術をして無事退院。予後も良い。

まだ仕事に就くには体力が万全ではないけれど、日常生活もほぼ戻ってきた。

 

そんな中、時間があるので、ウン10年読んでいなかったマンガを読んだ。

 

虹色のトロツキー」は、亡くなった私の親友が愛読していたマンガだというのを思い出したこともあり。手がのびた。

 

虹色のトロツキー

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帯にも書かれているように日本とモンゴルのハーフの青年が主人公で、舞台は第二次大戦前の満州

 

日本の軍部のトップがどれだけひどいことをしてきたか、戦争はどれだけひどいことなのか、実在の人物を描きながら進む。また作中では「アカ」とか「露スケ」とか昨今では聞かない単語が会話の中に随所に出てくる。

 

描かれている当時の満州でのエピソードはどれも重く、辛く、そして切なく儚い。

 

ストーリーは史実、資料、調査などに基づいているらしいが、どこまでがフィクションなのか?1読者の私には、正直皆目わからない。

 

しかしながら全巻通して読んだ私の心にしっかりと刺さった。

 

作者の安彦良和氏に関してはウィキで詳しく書かれているので参考程度に読んだ。

 

最近では「機動戦士ガンダムORIGIN」(2019年6月現在NHKで放映中)の作者でもある。 

 

個人的には、かの名作「石の花」のような重さがあった。

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さてと。続けて「王道の狗」でも読むとしよう。