昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

30過ぎの娘と60手前の父とで政治の話。

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久しぶりに私の娘のKが家に遊びに来た。

何やらマロンクリームという頂き物を土産に。

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うちのツマさんはこれでスイーツを作ると張り切っている。

 

娘のKは派遣社員として働いているが、なかなか続かず、いくつもの職場を動いている。そんな中、ふだんは節約して暮らし、自分の趣味を謳歌している30過ぎの独身女子。

 

で、程なくお互いの近況報告をした後に、参院選の投票に行ったか?訊いてみた。

 

K「行ったよ。でも支持したいと思う候補者はいなかったなぁ。」

彼女なりに政党のポリシーなど選挙前にざっと調べたらしい。

それから れいわ新選組の話、N国党の話、オリーブの木の話、共産党の話などなどお互いの印象について話した。Kが思う消去法による安倍政権についても話した。

 

程なく投票率48%の低さの話になった。

 

K「友達を誘ってね、一緒に投票に行こうとしてもね、横浜の住民と東京の住民じゃ投票所がちがうでしょ?だからね、選挙に誘おうと思ってもなかなかね。。」

つまり、全国どこの投票所でも、身分証明ができれば自分の選挙区に投票できるシステムがあったらいいのにと言う話。そしたら住むところはバラバラでも、仲間で集まって飲みに行く前にみんなで投票に行くのに。。なんてこと言ってた。

 

私「投票率上がったら困る人たちが政権取ってるから、投票率を上げるためのシステム作りはなかなか進まないよね。投票率をアップさせるための広報なんてほとんどなかった。それも忖度なんだろうなぁ」

 

彼女曰く、同世代の仲間が投票に行かない理由の一番は「面倒くさい」

よくわかる。

「どうでもいいわけじゃないけど、面倒」なのだ。もっと身近なものと思って欲しいけど。

 

さらにメディアの報道について訊いてみた。

K「テレビの報道は偏っているからネットを多用している」という。うん。

 

実はこのネットについて彼女の話をよくよく聞いて驚いた。

 

ネットは「検索されたもの」から関連するものをお薦めしてくる。

これはツイッターでもYouTubeでもその他のSNSでも似たようなもの。

コレ、ふだんの生活ではけっこう便利な機能。

 

ただ、仮に「A党に賛同している人」のものを観ると「A党に反対している人」のものは極端に出てこない。

 

それは過去の誰かの検索結果や閲覧結果によるものからのアルゴリズムのようで、A党の●●さんの演説をネットで検索して閲覧したら、どんどんその関連として支持者が出てくる。(これは特段、与党に限ったことではないようだ)

 

だから選挙前に私が見ていたネットの情報とKの見ていたネットの情報とは全くもって違っていた。

 

なおかつ、お互いの話をほぼ知らなかった。

 

これ、テレビの報道の偏りどころじゃないw

 

自分で調べたつもりで見るネットの情報、自分がいいと思った(興味を持った)政党、政治家。

これらを検索して観ると、その人への賛辞、賛同の話は次から次へと出てくるものの、反論(異論)はほとんど出てこない。

さらにその政治家や支持者のツイットには何万、何十万とイイねがあって、自分がイイと思った事=世の中の主流な意見と勘違いしてしまう怖さがある。

 

娘のKに政治の話で、自分のイチオシを押し付けることは、全くもってしない私だけど、今の改憲が戦争に向かっている危機感についての話だけは熱を帯びてしまった。

 

K「戦争に関することは国民投票過半数を得ることがないから大丈夫だよ」なんて言うものだから。。

 

※うちのツマさんが先週入院していた病院に向かう途中で撮った。

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東京の郊外、三鷹の公園にある。

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おかげさまでツマさんは元気に退院して静養中。