2020年劇場公開の映画を2022年初春の休日に鑑賞。
オックスフォード大英辞典の編纂(へんさん)にまつわる実話に基づいたもの。
数年前に観た「舟を編む」みたいなヤツ?くらいの気持ちで見たが、、だいぶ違った。
物語の始まりは狂人と呼ばれる元軍医ウイリアム・C・マイナーが起こす事件から始まる。
かたや、アイルランドで貧しい暮らしをしている独学の言語学者マレーがオックスフォード大学の辞書を作る編纂責任者として就任する。
この二人に共通するものがわからないままストーリーは進む。
(前半途中で、どうやって2人が結びつくんだ??とドキドキしながら見ました)
そして出会い。
この出会いのシーンで涙もろい私はすでに涙腺崩壊。
ちょっと興味のある方はぜひ観てほしいので、ネタバレは無しにしておきます。
マイナーと、事件の被害者の遺族(妻と子どもたち)のエピソードもよかった。
夫を殺された妻イライザを演じるナタリー・ドーマーの目力に吸い込まれます。
一部、目をそらしたくなるような残虐な場面も少しありましたが、ヒューマニティあふれる秀作でした。
個人的には「本を読んでいる時だけ、追われずにいられる」と言う狂人のマイナーに感情移入してしまって、つらいシーン多かったですが。。
しかし男の嫉妬ってのは、いつの時代もどこの国でも嫌なもんだなぁ。。
何十年かけて辞書の編纂を成し遂げた史実に基づくお話でした。
※メル・ギブソン、ショーン・ペンはじめ、脇役も素晴らしいです。
※監督、脚本もさることながら、美術(とりわけ衣装)よかったなぁ。
うーん、、かなり重いですよ、、ずしーんときました。