Kヤイリギター退院。
マイギターが約1ヶ月ぶりに無事退院してきました。
このギターへの思い入れを書き始めると長いのですが、カンタンに書くと。。
①元々欲しかったギルドのF-30(70年代もの)は市場に出回っている玉数が少なすぎ。
②現行マーチンの定番D-28を試奏してもピンと来ない。
(いいと思うのは予算が・・・w)
③ギブソンのJ-45も現行のものはなんだかピンと来ない。
(J-200の音は好きだけど、デザインが趣味じゃない)
ってことでYAMAHAとヤイリも見てまわったところ、お店で弾いた時の響きが気に入って購入。
それで録音したのがこれ。
ところが。。
今年の寒さが残る2月中旬。スタジオに向かう途中。
落としてしまった。
正確に言うと1mくらい先に投げてしまった。
パスモを当てようとした時に手袋からすべって改札の向こうへギターだけ投げちゃった感じ。。
セミハードケースに入れていたものの、、
「ドン!」と。。
スタジオについて、チェックしてみたらボディの一部がちょっと傷付いたかな?くらいで、音も問題なく終了。
翌々日のこと。
ギターケースを開けて取り出しておどろいた。
くわっ!!!!!
約80センチほど裏板に亀裂がっ!!
こ、、声が出ないですよ。こういう時。。
ショックな顔で言葉を失った私にツマさんが、、
「木目調の壁紙があまってるから、アタシが貼ってあげるよ」と笑うw
え??な、なに??
こんなん?
それともこんなん?
「だーかーらー木目調の壁紙貼ればだいじょうぶだって!ね?そんな暗い顔しないの!」
(いや、、だから、、なに?木目調ってなに?)
※いやツマさんは孫がいるお年ですが。。
し、しかし、、私もついつい笑ってしまった(^^)あははw
どうやら、ちょっと歪んだギターのボディが、冬の部屋の寒暖差で力のバランスを失って割れてしまったらしい。
もう、、がっかり通り越して笑って寝たけどwギターは治らない。。
とまれ、翌日ヤイリの工場へ電話した。
リペアの担当の人に裏板の割れた状況を説明。
「だいじょうぶです。治りますよ」と即答!
これがなんとうれしいことか!!
実は買ってすぐにヤイリの工場へギターを送ったことがある。
その時はピックガードの張替えとピックアップマイクの取付加工を頼んだ。
当時の対応がとてもすばらしくて、感激した記憶がよみがえる。
しかも、、工賃が安い!!(3K)
(往復の送料のが高かったほどw)
これは亡くなられたヤイリギター創設者の「一生使ってほしい」精神からきているものだ。まちがいない!!
いやーすばらしい!
すばらしすぎる!
あの時ギルドにしてたら、マーチンにしてたらどうなっていただろう??もちろん治してくれるところはある。あるけれど。。
だけどヤイリは違う!!工場のアフターの対応のよさにあらためて感動!
さすが、、としか言いようがない。
そして約1ヶ月経過。。
で、本日退院してきました。
なぜか、あの、、Collingsのダンボールに入ってきたw
開けてびっくり!!!
こ、、声出ちゃいましたよw
「ひょえーーーー??!!」
どこが割れてたのかわからないw
もう、魔法ですよ。タイムリープですよw
これ割れてたところアップで撮ったんですけどw
いやいやヤイリにはブラックジャック先生がいます♪
まさに神の手ですよ。
で、うちのピノコは
「ねー、木目調の壁紙貼ったから治ったでしょ?」と言ってくれましたw
もうね、嬉しくて笑い止まらないですよ。
そう、木目調の壁紙だよ。全く継ぎ目がわからないもんw
はい。すぐに弾きました。
音。。
すっごく冷静に弾いてみて、
なんとなくですが、、
若干音が良くなった気がするんですけどw
あははw気のせいかな?
違いと言えばサウンドホールから、かすかにシンナー系の接着剤の臭いがしました。
それも全く悪い気がしないですよ。包帯の消毒薬みたいなもんですよw
あまりに完璧な修理に感動です。ちょっと、怖いくらいです。これ遅れてきたエイプリルフールじゃないよねー?くらい怖いですw
で、、修理代が、、
2万+消費税!(送料別)
(松下さんどうよ!)
このまま次の冬を越してくれたら、もう何も言いません。
心配していた分謝ります。
とりあえずヤイリのリペアさんに明日お礼の電話するつもり。
手紙書こうかな?くらいの勢いですけど、、電話w
いやー、、てっきり「丹下左膳」って名前にしようかと思ってたけど(古っ)やめました。名前は素子にします(いや、しないけどw)
この相棒、一生弾きますよ(^^)あとはオレの腕だけだ..onz..
初心者から上級者まで、ヤイリのギターいいですよ。本当に。
音の好みはあるでしょうけど、一度弾いてみてください。
ソフトな響きなら型番LOで始まるエンジェル系
ヘッドにエンジェルがいるのでエンジェル系。
フィンガーピッキングで少しエッジ効かせたいなら型番YWで始まるドレッド系。
ドレッドだけど、D−28よりはD−35っぽいかな?J−45みたいな音はヤイリは無いかなw
小ぶりなミニギターならノクターン。
知り合いのミュージシャンのベビースネークこと山上さんはノクターンからピックアップマイクで拾った音に軽くエフェクトかけてライブで使ってます。
正直ヤイリだけは無条件でおすすめできます。
だって、こんなアフターケア無いですもん。
アコースティックギターの音は5年10年20年で変わってきますから、ヤイリのコンセプトの通り、ずっと使っていくことを前提で買えます。
え?Collings使ってるの?
うーん、、君は、あとで教員室にそれ持ってきなさい。即没収しますw
ダンボールだけなら、、許すw
春の足音。楽しい週末。
2018/3/24
土曜は仕事終えてから夜9時にツマさんと渋谷で待ち合わせ。
少し遅れてくるというのでモアイ像の前で一服しようとハチ公に降り立ったら、まぁすごい人。人。人。
これ花見?とか思いつつ喫煙スペースでWinstonに火をつける。
ハチ公の脇ですわりこんで弾いてるストリートミュージシャンのギターが聞こえてくる。かなりギター上手・・なんだけど面白みに欠ける。がんばれ。
ほどなくツマさんと合流。
この日はツマさんの所属しているゴスペルクワイヤのライブだった。
※ライブ終わっていい笑顔の赤坂ジョイフルクワイヤのみなさん
その打上げで軽くワインを飲んできたとゴキゲンなツマさんw
いつもの倍の勢いで話が止まらない井の頭線w
吉祥寺着は10時前。
ふと、やきとりが食べたくなって、目についた看板のお店へ。
(鳥と豚で「とりとん」なんですとっ)
地下の店内は満席にて、しばし待つ。
待った甲斐あったなぁ。
レバーもせせりも鳥ワサもビールもうまかった!
しかしまぁ、井の頭の花見客の人が絶えない。
帰り際(12時過ぎ)でも店の入口には人が並んで待っていた。
桜を理由に街がざわざわ。。
「路上のたたき売りとか舞台で、客席に仕込んでもりあげさせるのをサクラって言うじゃん、日本語って面白いよねー」なんて話したら、
「終わるとサーっといなくなるのもサクラだよねー」なんてツマさんが言う。
そんなこんなで、夜中に帰宅。
それからアニメ「この世界の片隅に」をネット動画で鑑賞。
劇場で観たけれど、見直しても、やっぱりいい。
【反戦映画】と言うと、戦地で兵士が死ぬ姿を生々しく描いて「戦争は殺し合いだ!人の心を捨ててお互い銃を向けて殺し合う。なんて酷いことなんだ!」みたいな直接的なメッセージを画面いっぱいに描き出すのが多いけれど。。
「この世界の片隅に」はちがう。
戦争は、罪の無い市民のささやかな幸せを見るも無残に切り取ってしまう。こんなことを国どうしでやってはいけない!!と言うとても強いメッセージがある。
あふれる涙をふきながら見て、2時過ぎにぱたりと寝たw
明けて日曜。
この日は午前中から7月のライブの打合わせで新宿ルノワールへ。
いつもの宴会バンドが原宿クロコダイルで貸切イベントに出るという。
出場条件、選曲などを確認。
ホロホロと歩いて向かったら、、入園のためのすごい行列が見えてきた。
で。即断念w(たぶん最後尾は歩道にあふれてて、1000人は並んでたw)
じゃぁってことで、いそいそと楽器店へ。目に留まった高級ギターを試奏♪
すごい装飾の?高級ギターってどうよ??と思ったけど、作りも音もよかった。ジュラルミン貼ってあるけど重くないし。
しかし50万は高杉だよ、、ゼマティスさんw
で。当然ながら断念w あははw ごめんね、気さくな店員さん。
そこから代々木までツマさんと散歩。
高島屋脇の巨大なウッドデッキ下ぬけて。
※画像はグーグルマップより。
小さな公園で、桜の無い花見?を楽しむ家族がいた。
「桜見えなくても、あのおにぎりが美味しいんじゃない?」「そだねー」なんて言いながら代々木駅着。
代々木から大江戸線で港区へ。
ツマさんのお義兄さんが開いている陶器の個展へ。
ふだんは東京にいない義兄ご夫妻と挨拶をかわし、ゆっくりと鑑賞。
陶器のよしあし、価値などまったくわからない私でも、そのすごさ(パワー?)は感じた。
そして新宿~三鷹~横浜へざっと2時間のドライブ。
道路はどこも空いてた。
まぁお酒の集まりに車乗っていくバカはいないってことかな?
夜は【ホール山口さんの弾き語りライブ】へ
一番手は黒須さんの弾き語り。
右手がきかなくなってしまってからリハビリかねてギターを弾いてきた黒須さん。祝復活!路上の小僧のテクニカルなギターの何十倍も熱意が伝わってきた。
そしてホール山口さんのステージ。
ホールさんの歌はいつもペーソスの短編映画のよう。コミカルなタッチだけど奥が深い。
身近な日常の1場面をコミカルに描きながら、急に曲のテーマが広がる。熱くなる!
刺さる!!
終盤になって1曲リクエストに応えていただいて、それがまた場内大爆笑の渦っ!
ツマさんいわく「ホールさんの描いてる世界が好き。目の前に絵が出てくる。いろんな思いをしてきた素敵なお人柄がそこここに伝わってくる。。」と終始笑顔でホール山口さんの世界を満喫。
それから・・・ツマさん歌ったw
オープンマイクで。初めて関内24のステージに立ちましたw
ツマさんの緊張がこっちにも伝わってきて途中心配でしたけどwあたたかい拍手をいただいて大事故なく終了。
続いてMihoさん。
やさしい歌声でオリジナルを披露。
独自の視点からの歌詞と声になんとも言えない魅力がある。これも人柄なんでしょう(^-^)
その後シークレットな戸澤さんの時間?を経て、風のトリビュートユニット「がせ」の2曲を聞かせていただき「ホール山口のアコナイト」終了。
楽しかったー♪
上手で味気ないストリートのギターから始まって、ホール山口さんのあたたかいアコナイトで閉めた週末でしたw
桜が散るさまはいつも潔くて美しい。
ざわつくこちらに何も残さずとも。
金髪美人さんがいて・・・。
天気もよかったので車に乗らず駅までのバスにツマさんと乗った。
乗り合わせた外国人女性2人組。
大きめの荷物を抱えた美人親子?らしい感じ。
(金髪の女性:20代と50代?)
で若い女性の方が抱えている大きな荷物が、、見たことない形。
私「あれ楽器かな?見たことないケースだけど・・・」
ツマさん「うん、見たことないけど。なんだろね?」
なんか平べったい琵琶のような?サムアップみたいな形?
なんて会話をしていたら女性二人の会話が聞こえてきた。
「#$%&」「******」
私「英語じゃないね。全然わからないや」
ツマさん「そうだね。でもアレ楽器かなぁ?」
私「大きな修正テープだったりしてw道路に白線書くのが簡単ねーみたいなw」
ツマさん「そんなわけないでしょ!」
私「ただ、楽器は普通ボディの真ん中からネックが伸びてるものだから、楽器じゃないかもね。」あー美人で若くて外国人さんじゃなかったら、楽器なのか何なのかお話したい・・・」
なんて話しているうちにツマさんがスマホで探しはじめた。
そして見つけた画像がこれ。
(あーこれだ!ドンズバ!)
楽器の名前は「バンドゥーラ」ウクライナの民族楽器。
50~60弦の竪琴のような?
検索するとその演奏家の写真が出てきた。
あ、、て言うか、、この画像の女性ご本人が目の前に(@@;
結局カテリーナさんには話しかけられないまま私たちは目的地へ向かったのだけれど・・・。
「今のネットってすごいね。。まったく知らない楽器とか、演奏家とかすぐに出てきてしまう!!ちょっと怖いくらい・・・」なんてことを夫婦で話した休日でした。
何もお話はできませんでしたが、カテリーナさんの歌と演奏はこちら。
その歌声とバンドゥーラの音色に心が洗われます。
いくつか動画を見てわかったのですが、日本語とても上手な方でしたw
(やっぱり話しかければ・・)
とは言ってもウクライナについて知ってる事って【キエフの大門】と【サッカーのシェフチェンコ】と【チェルノブイリ】くらいしか知らない、、汗)
※実はこのカテリーナさんはチェルノブイリの原発事故の時、生まれて間もなくて、そこから離れる生活を余儀なくされた方でした。
美しいHPはこちら。