昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「最強のふたり」」を観て

2011年の仏大ヒット映画「最強のふたり

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日本では東京映画祭でグランプリをとった作品。

 

正直あまり記憶がなかったけれど、有料ネット配信で観た。

 

最強のふたりとは?

首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップとスラブ街に住む黒人のドリス。

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現代[Intouchables]は英語のアンタッチャブルだから、まぁ直訳すると「触れあわざるもの」転じて「のけもの」なんて意味もあるらしい。

まぁ邦題にはヒットに向けての意図もあるだろうからね。細かいことは抜きとして。

 

映画の内容はとてもよかった。話が実話に基づいているというのもよくわかる。

 

例のごとく、ネタバレなレビューは書かない主義なので、(特にこの映画は前知識ない方がいいと思う)詳細は書かないけれど

□電話の場面

□抽象画の場面

□大富豪フィリップの娘と、黒人ドリスのやりとり

□耳マッサージ

などなど、とてもいい場面がたくさんあった。

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このふたりの関係に「健常者と障害者の良きあり方」なんて陳腐な表現は当てはまらない。もっとシンプルに友情である。

 

そんな意味合いから逆算すれば「最強のふたり」という邦題も悪くない。

 

夜の大捜査線から半世紀近く経ったのね。 

 

 

世代を問わず多くの人に観て欲しいと思ったので、2011年の作品ながらブログに書いた。

BS笑点ドラマSP「五代目三遊亭圓楽」を観て

うちのツマさんのススメで観た。

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率直な感想を言うと「元(の人物)を知らない人が見ても面白いかな?」とか

「昭和の頃にはそこかしこにあった粋をわかってほしいな」とか

 

毎度のことながら余計なことが頭の中をぐるぐる回りながらの前半。

 

後半はテレビと落語界のいろんなことに「なるほどね、そうだよね、そんなだったねぇ。。」なんて共感しながら楽しめた。

(もちろん実際とは違った点もあるんでしょうけどね)

 

実在の人物を描く役者さんたちは大変だったと思う。(最初の違和感がけっこう続く人もいた)

 

それでも運びの良さと細かい演出が私にはとても心地よくて、最後まですーっと観ることができた。

 

「実在の人物」をドラマで描くと言うのは難しい。

モノマネ芸人みたいなデフォルメじゃなくても本人に見えるか?がキモ。

後半、5代目圓楽と談志は後半になるにつれそれなりに本人に見えてきたのでよかった。

 

昨年からヒットをしているクイーンの映画もそうだけど観ている最中に、「あ、そこ違うんだよなぁ」と違和感が取れないと入れないからね。

 

笑点にはあまり関わっていない噺家さんたちがもう少し絡んでもよかったような気もするけれど、まぁ笑点が題材なのでそれは仕方ない。

 

春風亭昇太と林家一門が中心の今の「笑点」にはもっともっと頑張ってほしいなぁ。。と言うか歌さんがいなくなってから一度も観てないわw

(観ないで言うな、、とお叱り受けそう。えっと、、ごめんなさい)

 

50代から上の人は賛否分かれるだろうけど、よく出来たいいドラマだったと思う。

娘に教わった「刀剣乱舞」の世界観

娘からメッセージが届いた。

>「刀剣乱舞」の映画面白いから見てみて

早速観てきた。全く前知識無しに。

これから観てみようと思う人で全く前知識ない(ゲームをやったことない等)人はこのブログをちょっとだけ読んでからみるといいかも?

ってことで私の感想を交えて娘とのやりとりを書いておくことにした。

 

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始まって30分ほど。世界観がわからなくて眠い。コスプレ男子のオンパレードなのに時代劇??なんだこれ??

 

ストーリーが進むに連れて思い浮かぶ疑問の数々。。

 

「え?なんで?」とか「なんのために?」とか

「刀剣男子って何?」とか「あるじって一体何者?」とかww

 

まぁ硬いこと言わずに、、と思いながら観ていると、とりあえず「刀剣男子」の今回のミッション(話の大筋)はわかった。

 

後半、特に秀吉(八嶋智人)が好演でやっと世界に入れた。

そこからラストまでは面白かった。観終わった感じが清々しくて後味よし◎

 

とは言っても根本的な部分で世界観がわかってない58才のオヤジ。

観終わってから娘にメッセで質問。

(本当に基本的なものなんだけれど映画観ただけでは、なんともモヤモヤしてたものでw)

 

1。「あるじ」ってなに?刀剣男子って人?刀の精みたいなもの?

娘の返信:「刀剣男子」の彼ら。元は刀のつくも神で、それを実体化させる力を持ったのが審神者(さにわ)

審神者=主(あるじ)で、刀剣男子から見て自身を実体化(顕現)させてくれた人。

だから刀剣男子も年はとると言うか、年代が過ぎれば古くなる。

(例えば三日月と言う刀剣男子は、平安時代の名刀だから自分を1000才以上の爺さんと称している)

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※写真右が三日月。左のモヤモヤは顔が御簾の向こうで見えない「あるじ」。

 

2。悪役はどうして歴史を変えたいの?

娘の返信:歴史を変えたい理由は明確にはなっていないと思う。と言うか原作のゲームそのものに敵のラスボスも幹部もまだ存在していないので、それを劇場用映画で出すと、それはオリジナルキャラになってしまうので出せない。

ただ、歴史を変えることで何かこの世を変えたい(ひっくり返したい等)との考えがありそう。

 

3。登場人物に女性(せめて悪役でも美女とか)が出てこないのは人気のためとは言え、ちょっと不自然じゃない?

娘の返信:美女(美少女)キャラがいないのも審神者の顔がはっきり見えないのも原作で明確に出てこないから。

 

ここでオヤジは我が娘に感想。

 

後半秀吉の登場あたりから世界に入れて、面白かった。前半のモヤモヤはだいぶすっきりした。

まぁ美女が出てこないのは仕方ないとしても、悪役にカッコいいキャラ(シャアみたいなw)がいないのがちょっと残念。。妖刀とかで、すごいライバル的なキャラが出てきてもいいのに。

 

返信:信長と秀吉の好演で、映画全体が美男子だけのゲーム系アイドル映画にならなくてよかったと思ってる。敵兵は(公式発表ではないけれど)折れた刀の怨念説が元の話の通説だから、カッコいいキャラはいないんだと思う。

(例え妖刀と言われる刀でもゲーム内ではすでに味方キャラとして登場してるから、それを敵にしちゃうと原作に反してしまう)

 

オヤジ:観終わった時の後味がとてもよかったよ。

娘の返信:脚本がとてもよくできていたのと八嶋さんの秀吉めっちゃよかった。

人間臭さと魔王然の同居した信長もよかった。

 

おそらくお客さんのほとんどはゲーム内容を把握している人だろうから、当たり前のことだらけだとは思うけど、全く知らずにお付き合いとか、話題性で観る方には前知識として、このくらいあれば楽しめるかな?と思って書いてみた。(1%いないかw)

 

殺陣のアクションはみなさん頑張ってたけど、セリフがいただけない刀剣男子がいたことは否めないなぁ。。

 

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※EDテーマで流れたのは布袋くんがギターで西川貴教くんが歌でカッコイイ和製ロックに仕上がってました♪