昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「天才作家の妻」ハリウッドの大竹しのぶ?

ツマさんが「何かいい映画やってない?」というので

「天才作家の妻 ー40年目の真実ー」をチョイス。

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吉祥寺に新しくできたシネコンアップリンク

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アップリンクの中にある売店で。鏡の中の私。奥はうちのツマさん。
 

ノーベル文学賞を受賞した天才作家」は妻がずっと支え続けてきた。

もしくはノーベル賞の栄光に隠された【愛と嘘】

などと、広告のコピーにも書かれている。

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つまり「実は妻が書いていた!」というのが本編のハイライトじゃない。

 

なんて前知識を得た上で観てきた。

 

観終わった後の印象というか、感想というか、、

 

まさにこの妻の存在に尽きる。

 

その妻を演ずる ハリウッドの大竹しのぶ?ことグレン・クローズがすごい。

 

映画が始まる前に、うちのツマさんが

「あ、この人「危険な情事」の女優さんだ」と言った。

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う!恐ろしい!!あの、、あの人かぁ、、と私も思い出したw

 

とにかく「そこにそういう人がいそう感」が半端ない。

 

今回もまさに、そこにそういう人がいる感が全て。

それだけグレンの凄さが光っていた。

 

映画の中には「ノーベル賞授賞式」の舞台裏、進行とか、さらに20世紀の作家事情とか、いくつも興味深い場面はあったものの。。

 

この妻の愛情の深さ。まっすぐさ。悔しさ。諦観。母としての愛。40年の重み。

 

それらが湧き上がってくる授賞式での複雑な感情を見事に演じきっていたと思う。見つめる目の中に説得力があった。

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想定するに60を超えたあたりの妻が、若々しく輝いたり、沈んで老けたり、多様な顔を作中ふんだんに見せてくれました。(見事!)

 

正直、クライマックスはちょっといただけない感じ(展開)だったけれど、観終わった後の感じは悪くなかった。

 

大竹さんの舞台もドラマもそうだけど、全て大竹しのぶワールドになってしまう。

このグレンさんもそんな感じで、作品の全てを持ってっちゃう人でした。

現代が[ The Wife]というのもうなずけますね。

 

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あ、すでにゴールデングローブ賞で主演女優賞もらってるんですね。

アカデミー賞も主演女優賞にノミネートされているんですね。納得!

 

&作品賞とか監督賞に上がってないのも納得。。

 

 

「最強のふたり」」を観て

2011年の仏大ヒット映画「最強のふたり

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日本では東京映画祭でグランプリをとった作品。

 

正直あまり記憶がなかったけれど、有料ネット配信で観た。

 

最強のふたりとは?

首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップとスラブ街に住む黒人のドリス。

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現代[Intouchables]は英語のアンタッチャブルだから、まぁ直訳すると「触れあわざるもの」転じて「のけもの」なんて意味もあるらしい。

まぁ邦題にはヒットに向けての意図もあるだろうからね。細かいことは抜きとして。

 

映画の内容はとてもよかった。話が実話に基づいているというのもよくわかる。

 

例のごとく、ネタバレなレビューは書かない主義なので、(特にこの映画は前知識ない方がいいと思う)詳細は書かないけれど

□電話の場面

□抽象画の場面

□大富豪フィリップの娘と、黒人ドリスのやりとり

□耳マッサージ

などなど、とてもいい場面がたくさんあった。

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このふたりの関係に「健常者と障害者の良きあり方」なんて陳腐な表現は当てはまらない。もっとシンプルに友情である。

 

そんな意味合いから逆算すれば「最強のふたり」という邦題も悪くない。

 

夜の大捜査線から半世紀近く経ったのね。 

 

 

世代を問わず多くの人に観て欲しいと思ったので、2011年の作品ながらブログに書いた。

BS笑点ドラマSP「五代目三遊亭圓楽」を観て

うちのツマさんのススメで観た。

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率直な感想を言うと「元(の人物)を知らない人が見ても面白いかな?」とか

「昭和の頃にはそこかしこにあった粋をわかってほしいな」とか

 

毎度のことながら余計なことが頭の中をぐるぐる回りながらの前半。

 

後半はテレビと落語界のいろんなことに「なるほどね、そうだよね、そんなだったねぇ。。」なんて共感しながら楽しめた。

(もちろん実際とは違った点もあるんでしょうけどね)

 

実在の人物を描く役者さんたちは大変だったと思う。(最初の違和感がけっこう続く人もいた)

 

それでも運びの良さと細かい演出が私にはとても心地よくて、最後まですーっと観ることができた。

 

「実在の人物」をドラマで描くと言うのは難しい。

モノマネ芸人みたいなデフォルメじゃなくても本人に見えるか?がキモ。

後半、5代目圓楽と談志は後半になるにつれそれなりに本人に見えてきたのでよかった。

 

昨年からヒットをしているクイーンの映画もそうだけど観ている最中に、「あ、そこ違うんだよなぁ」と違和感が取れないと入れないからね。

 

笑点にはあまり関わっていない噺家さんたちがもう少し絡んでもよかったような気もするけれど、まぁ笑点が題材なのでそれは仕方ない。

 

春風亭昇太と林家一門が中心の今の「笑点」にはもっともっと頑張ってほしいなぁ。。と言うか歌さんがいなくなってから一度も観てないわw

(観ないで言うな、、とお叱り受けそう。えっと、、ごめんなさい)

 

50代から上の人は賛否分かれるだろうけど、よく出来たいいドラマだったと思う。