昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

i 新聞記者 レビュー

先日吉祥寺にて「i 新聞記者」を観たので少し。

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まず、観終わった時の率直な感想は

①よくこれだけのものを編集して2時間に収めたなぁ。

②監督はあらかじめテーマを決めて望月記者を録っていったので、純粋なドキュメントとはちょっと違うかな。。

 

この2つ。

作品としてはじゅうぶん楽しめたし、現在の行政によるひどい部分はよく描かれていた。

 

取り上げていたのは

モリカケ問題

・伊藤詩織さんの性的暴力事件

辺野古基地

宮古島の弾薬庫

それから

・海外ジャーナリストたちから見た日本の報道体制

・政治部の記者と社会部の記者の現況

・警察による理不尽な圧力

などなど。

 

こんなに多くのことを盛り込まずともいいかな?と思ったけれど、それだけひどい事がたくさん起きていると言うのも伝えたかったのでしょう。

 

個人的には現政権を擁護している側、もしくは自民党(安倍政権)を支援している人たちの話なども取り扱って(誰も出演しないかもしれませんがw)もっと中立的なドキュメントにしてほしかった。

 

けれど、昨今の報道自体(圧力?)がひどいのも事実で、取り立てて今の政治やメディアの報道に無関心な層に投げかける意味はじゅうぶんにあると思う。

 

ただこれも残念な話だけれど、観に来ている人のほとんどは無関心層ではない人たちなんだろうと思われ。。

 

ちなみに私が見た吉祥寺アップリンク(スクリーン4:土曜の昼)では、座席数58がほぼ満席。(空席は3程度?)

 

同じような題材の「新聞記者」は7月公開から今もロングランをしていて、9月下旬の時点で動員数は40万ほどに達しているらしい。映画の興業としては成功したと言えるだろうけど40万人って「翔んでさいたま」(公開2か月で245万人)より全然少ないw

 

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数字で言うと、テレビと単純比較はできないけれど、、

NHKニュース7がビデオリサーチ調べで視聴率15~18%くらいで、およそ1500万人。

報道ステーションも11~14%あたりでやはり毎晩1000万人を超えている。

 

関心の高い40万人と 無関心な?お茶の間を含む1000万人。

 

望月記者の言葉で一番印象に残ったのは

「私のことを左翼とか言う人がいますが、もし左翼が政権を取ってその政治におかしな事があるようなら、それを記事にするだけなのにね」と言った内容のもの。

 

 

それと同じく印象に残ったのは、映像で流れたイワシの群れ。

 

監督が一番見せたかったのはイワシたちなのかなぁ。。

 

 

羊の木「映画版」:ネットフリックスで。

仕事は金、土、日と3連休だったけれど、金曜は午前中から病院。帰ってきたら午後3時を回っていた。遠出も買い物もせずに、夫婦してリビングでゆっくりネットフリックス鑑賞。

観たのは「羊の木」

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舞台は架空の漁村「魚深村(うおぶかむら)」。

そこに殺人犯で服役している6人を、市役所が極秘のプロジェクトで住まわせる(受け入れる)という変わった設定。

 

原作のマンガは今もって未読だけど、2017年に封切られた時に予告編だけ見て、ちょっと面白そうな印象だった作品。

 

ちなみに原作では仮釈放の人を11人も村が受け入れる話だけど、映画版は6人にアレンジされている。

 

村に(社会に)あまり馴染まない6人と、錦戸亮演じる役所の担当者が、いびつに歯車が噛み合わないまま?物語は進む。

 

まず見ている最中の感想として、それぞれのエピソードごとにキャラが立っていて面白かった。(個性派の役者さんたちも好演)

 

この原作(プロット)自体がかなり変わっているけれど、吉田大八監督のアレンジが加わって楽しめた2時間6分でした。

淡々としている部分がよかった映画だったので、話の流れが素晴らしいとか、展開に驚くとか、感動したとかはとくに無い。

 

どちらかと言えば左脳で「ふむふむ。それで?」と言う感じにちょっとずつ考え考えクライマックスまで見て「なるほど。うーん。そうかぁ・・まぁねぇ・・。」みたいに腕組みしながら(小さくうなずきながら)見た映画なので、特におすすめするほどでもない。

 

原作にどれだけ説得力があるのかは未読なのでわからないけど、この映画に関して言うと正直それほど伝わってこなかった。

 

と、いうのは私にとっては、殺人を犯してしまった6人の動機がなんとも希薄に感じたから。

 

逆に言えば、希薄な動機でも、何かのきっかけで、「人は人を殺してしまうのかもしれない」というようなところは恐ろしいけど。

原作者の1人、山上たつひこは「がきデカ」で有名だけど、それ以前に描いた「光る風」が秀逸で好き。

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もう一人の原作者の いがらしみきお氏は「ぼのぼの」で有名な漫画家だけど、私はちゃんと読んでいない。

 

面白かったのは、この映画(原作)に登場する「のろろ」と言う名の村の守り神

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この「のろろ」は村を守ると言うより、人の心の闇を見通すような神。

お祀りの時も、日常でも「のろろを見てはいけない」と村人は言う。

 

劇中、主要人物の中でひとりだけ、のろろ をじっと見ている者がいる。

彼は、のろろに救いを求めるわけでもなく、興味があるほどでもなく。

 

クライマックスの場面が、夜の岸壁なので、どうにも見えづらかったのが少し残念だが、のろろ に自分の何かを託すような?場面だった。

 

幼児性と犯罪。人が人を殺す時に持つ感情はどこかに幼児性に起因するような、そんな要素も入った映画でした。

 

社会不適合者にとっての「居場所」がテーマなのでしょうか。。そういう意味では取り立てて説教臭くも無いし、難しい話でもないながら、中身はけっこう深い作品でした。

 

 

 

4つのうち2つが閉店。

今週のお題「いい肉」

 

最近は焼肉あまり行かなくなった。

 

都内で焼肉の美味しい店と言えば上野の板門店

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肉も上手いし、特製のタレが絶品。文句なし。

夜食べると1人だいたい6~7Kくらい。

市民にはちと高い。

ランチは1200円くらいで決してお肉の質が落ちることなくおススメ!

(東上野に勤めていたことがあって・・w)

 

上野は板門店か大昌園の2択。

焼肉上野太昌園

ここもランチのコスパばつぐん!

まぁ夜行って、厚切りタンと生ビールってのが定番だけど。板門店より少しやすいくらい。

 

 

もう少しリーズナブルなお店となれば、新宿3丁目の「末広園」

うーん、、でも調べたら閉店か。。

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これは以前に行った時の画像。(もう5年前か?)美味しかったなぁ。。

おひとり様4kくらいでこの肉だもの。場所もいいところだったし、チャイナかコリアン?の店長さんもいい感じ。

 

残念。。

 

残念と言えば世田谷の「牛WAKA」も閉店しちゃったなぁ。

ここもすばらしかった!

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これだけのお肉提供して3~4Kくらい。


まぁ良い焼肉店はチェーン店に負けてしまって客が少なくなっているのでしょうね。

 

チェーン店なら2~3K程度でじゅうぶん食べられるからね。

4人家族で食べに行くとなったら、、そりゃぁママ考えちゃうわな。

 

そのあたり景気が回復しないとまずまず無理でしょうかね。

 

おやじとしては美味しい赤身を食べさせてくれる焼肉店にはがんばってほしいなぁ。。

たまには上野にも行こうかなっと。