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昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

「地下鉄(メトロ)に乗って」

cinema
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映画が公開された当時、見逃してしまったものが、ネット配信などで気軽に見られるようになったので、10年前の作品ながら、見逃していた映画のひとつ「地下鉄(メトロ)に乗って」を観た。

 

冒頭から昭和30年代の丸の内線「新中野」が映ってその映像に驚かされる。
三丁目の夕日とはまたちがう古き街並みの再現。
(よくぞここまで再現したなぁ)と感心しながら物語は進む。

男3人兄弟と両親。主人公は大きくなった次男坊。
暴力をふるう父親。学究肌の兄。当時のどこぞの家庭像が描かれていく。

しかし、ちょっと運びがよろしくない。
時間の行き来と、複雑な家庭(家族関係)の解き明かし。
全体的に暗い画面の連続。

眠くなってしまった。

現代の場面での時間の表現は、ディテールにこだわって、細かな説明無しに進んでいくものの、少々わかりにくい。
クライマックスの場面で「あれ?これはいつの話だ?」とか頭で整理しながら見てて、終わってみたら
(あー、そういう話なのか)と納得はするものの、なんだかカタルシスが少ない。


数奇な運命を果たした親父の子に対する気持ちを描きたかったのか?

それとも次男坊の心の動きを描きたかったのか?
もしくはヒロインの刹那さを描きたかったのか?

 

などいくつもある軸が、ぶれてしまった感じがする。

というか、2時間の映画の枠に収めるには、ちょっとつめこみすぎたのかもしれない。

 

登場する役者さんや、舞台美術(CG含)や、地下鉄のもつちょっと不気味な?不思議な?感覚などをしっかり描いていて、いい場面はいくつもあっただけにもったいない感じ。。

監督、、演出?のセンスが今ひとつ私の感覚に合わなかったのかもしれない。
なんとなく、どの場面も理にかなっていて面白くないものより、もっと理不尽でも面白いものを観たかった印象でカタルシス不足でした。

「原作にある多くの良い要素」をできるだけ詰め込みたかった点?がマイナスに働いてしまった感じでした。

原作を読むともっとスッキリするのかも?

 

地下鉄に乗って (講談社文庫)

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