昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

女優安藤サクラさんにしびれる!「百円の恋」レビュー

いまや国民的に「朝の顔」とまでになった安藤サクラさん。

f:id:aonbo:20181022140219j:plain

万引き家族で彼女の涙にもらい泣きしまくったこともあり、、まぁ、、大ファンです。

 

思うに、いろんな作品の中の彼女を見て、女優安藤サクラの年齢を当てられる人はまずいないでしょう(笑)


それほどまでに彼女は「そこにいる女性」になってしまうから。

f:id:aonbo:20181022140420j:plain

※こちらは万引き家族の名シーン。

 万引き家族安藤サクラさんの存在感に圧倒された。

aonbo.hatenablog.com

 

 

 

なわけで、ちょっと、昔の作品が見たくなった。

 

先週末にちょっと時間があったので、うちのツマさんと彼女の出世作「百円の恋」をゆっくり部屋で見た。

 

「百円の恋」

f:id:aonbo:20181022140652j:plain

 

とてもざっくり言うなら、


つまらない日常、自堕落な生活から、家を出て仕事をしたものの、さらにひどいことになるけれどボクシングに打ち込むことで少しだけ生活(心持ち)が変わっていく。

 

そんな、とてもシンプルなお話。

 

居場所ができたら、人は変わる。

 

明日からの生活自体はさして変わらなくても、自堕落な生活をしていた頃に比べたら生きているということを実感できる。それが小さな光。

f:id:aonbo:20181022140927j:plain

そんな女性の移り変わり(心の機微)を見事に描いてくれた。

 

すでに公開されて3年も経つので、この作品が数々の賞を取り、さらに海外の映画祭にも招待されて上映され、絶賛されたことは多くの人が知っていることだろう。

f:id:aonbo:20181022141102j:plain

 

見ていて思い出したのは「ミリオンダラーベイビー」

f:id:aonbo:20181022141934j:plain

で、観ている途中から「あんなラストにしないでほしいなぁ・・・。」なんて要らぬ心配が頭をよぎったけれど、そんな心配は要らなかった(苦笑)

 

それと、見終わってから思い出したのは「サタデー・ナイト・フィーバー」。

f:id:aonbo:20181023104041j:plain

つまらない工場で働く毎日。しかし土曜の夜になれば輝ける。そんな場所があるから、また明日も生きていけるといった「自分の居場所」の話。

 

f:id:aonbo:20181023104135j:plain

ただ、「サタデー・・」とは少し違って、それほど輝く場所はない。というか、ボクシングでチャンピオンになるとかのサクセスストーリーじゃない。

 

けれど、ささやかな幸せの種はある。そのくらい。

 

街のディスコで王様になるってほどの華やかなさはない。

 

そして、、この映画のきっついところ。


百円の恋には多くのダメな(こわれた?)大人たちが登場する。

(というか、まともな大人はいないの?ってくらいw)

彼らは生活(人生)を変えるために何かをしたいと思いつつも、あるものはうつ病で入院して急遽退社、あるものは犯罪に手を染め・・・結果さらに堕ちていく。

(堕ちていった後の場面は劇中には無いけれど)

 

 そんな比較対象(ひどい大人たち)を見て、少しほっとするのである(あんな風になったらおしまいだけど、一子はよかった、、的な・・・)

 

「自分の日常生活を嫌だ嫌だと思っている人」はいつの世の中でも少なくない。(というか増えている気がする)

 

けれど「自分の居場所を見つけられたなら、人はまっとうに生きていくことができる。そこにはささやかな幸せもある」という話かな?と思えてきて、見終わって少し時間が経ってから、あらためて心に刺さった。

 

作品自体は、とにもかくにも安藤サクラの女優としての実力が120%出ていた。すごい、すさまじい、うまい。。

f:id:aonbo:20181023104800j:plain

↑ゲームばっかりやってる引きこもりから、↓ボクシングと出会って変わっていく姿は必見。

f:id:aonbo:20181023104659j:plain

まさに、この映画は彼女でなければ成り立たなかったと思わせるすばらしいものだった。

 

それを形にした監督も脚本も共演者、スタッフ(特にカメラ!)もすばらしいのだが、ダントツに安藤サクラの存在感が際立つ作品だった。

 

うーん、ただ、このやさぐれた下町の設定、作風は、ちょっとだけ貧しく育った私には痛すぎて、あまりに生々しく、正直好みではない。

(映画自体にそういうものを求めていないから)

 

どちらかと言えば、生活の中に希望(の光?)を持てない今の若い人たちに見てほしいかな?とも思う。

 

うーん。。重かったなぁ。お腹いっぱい。

なんとも複雑なまんぷくだった。

 

※おまけ。

実はこの映画の死神も安藤サクラさんだった(^^;あまりに違うw

 

aonbo.hatenablog.com

 

カッコいい歌が無い時代に。

f:id:aonbo:20181001133732j:plain

先日、台風で時間をもてあましてた中、見つけたこの女の子の歌に、思いっきりぶっ飛ばされた。


Courtney Hadwin: 13-Year-Old Golden Buzzer Winning Performance - America's Got Talent 2018

13才の女の子がジャニスを歌う。
ジャニスの歌ももちろんすばらしい。

 

けれど、ちょっと冷静になって考えてほしい。

このコが生まれたのは21世紀。
ジャニスが歌っていたのは4、50年前?

 

f:id:aonbo:20181001134018j:plain

※神様セルセデスをくださいな♪と歌ったジャニスw

 

1960年代70年代に世に出た曲が、21世紀生まれの女の子に歌われて、それが何百万人の聞く(見た)人たちの魂をゆさぶっている。

 

で。何が言いたいか?っていうと。。

 

80年代以降、人の魂をゆさぶる曲が少ないんだよね。
(無いとは言わないさ。)

 

ジャニス以降だって、たくさん実力派の歌手がどんどん世に出てきてる。
それもわかる。

 

実際この女の子よりかっこよく歌える現役の歌手も少なからずいるんだろう。それもわかる。


だけど、、昨今のヒット曲がつまらないってことなんじゃないかな?

 

じゃなかったら2000年代生まれの、この女の子が自分でラジオ(テレビでもPCでもスマホでもいいんだけど)を付けて聴いて夢中になった曲で勝負したんじゃない?

 

でも彼女の選曲は、昨今の曲全部飛ばして、ジャニス!

 

結局、実力を前面に出して、人の魂をゆさぶる楽曲が無いんだよな。

まぁ極論だと思うけど。

 

少なくとも私のような昭和なおじさんが70年代の曲ってカッコイイよね!とカバーしているのとはまったく意味が違う!!

 

テクニカルな技法、きれいな声で、オシャレな歌を歌う。

もちろん悪くない。悪くないけど、心が、魂が、ぶっ飛ばされないんだよなぁ・・・。

 

売れる、売れない、、とかじゃなくて歌の力を信じてない業界に一石を投じた彼女に拍手!

人は見かけに?

実は以前からよく知っている常連のMさんご夫妻との会話。
 
6月のKISSのコピバンを(メイクして)やったって話から。
 


Detroit Rock City [KISS cover]

私一番左の宇宙人メイクの人w

 

M「いやぁ青ちゃんがアッチ方面とは思わなかったなぁ」とMさん。
青「私は元々ハードロック小僧だったんですよ」
M「そうかぁ・・」
青「そこからプログレに行ったんですよ。ツェッペリンパープルからクリムゾン、イエスって感じです」
M「あぁソッチね!!ツェッペリンはオレも聞いてたけどね」
 
はい、アッチからソッチへ行きました(^-^)
 
 
 
アッチ行ったり、ソッチ行ったりしたおかげで、いくつもバンドが続いてますw
 
あはは(^-^)
 
そんなお話の後、2曲ほどブルース系でジャムりました。
 
また遊んでくださいね、Mさん。
 
ご夫婦ともにw