昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

雨の緑に黒。

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会社の休憩室(使ってない会議室)の窓から隣地の木々が見える。

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その木々の合間を黒いものがヒラヒラと横切っている。
(カラスアゲハかな?9月の雨の中?)

 

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だいぶ前のことになるけれど、蝶の専門家の話を兄から聞いたことがある。

兄「専門家はね、珍しい蝶を見つけるとね、顔色がキリッと変わってね。シーっ(人差し指を口にあてて)ってやって静かにしろってサインを送ってね」
青「つかまえるの?」
兄「そう、腰を低めてじっと蝶の動きを見て、そーっと帽子を脱いで、パッと帽子で捕まえる」
青「へー、すごい!達人なの?」
兄「そうじゃないんだって。何やら、蝶って、同じ道を何度もぐるぐる飛んでいるんだって。」
青「じゃぁ、飛んでる道すじを覚えて、道の通りに帽子を持ってって・・・」
兄「そう!つまり飛んでいく先まわりをして帽子をそれに沿って捕まえるからそんなに難しくはないんだって」

(ふーん、紋白蝶もカラスアゲハも自分の通り道を何度も回遊してるわけね)

 

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夕方になると、新橋の社屋から、ガード下に行って、それから馴染みのスナックへ行って帰宅した翌朝また新橋に出社するサラリーマンみたいに。。

 

たまにあやしい店の客引きがそっと帽子をかまえてて、パっと捕まえるわけね。


蝶々、蝶々、菜の葉に止まれ、菜の葉に飽いたら桜に止まれ。。


雨の中、緑の間をヒラヒラと黒い端切れが舞っていた。

 

上半期最終週の工事案件が、ほとんど終わらないまま9月は終わり。