SNSで音楽バトンなるものがあって、以前に書いたものに加筆などして「わが心のアルバム10選」を書いてみた。
①氷の世界 by 井上陽水
おそらく中学生のころ聞いた。聞きまくった。
あまりのカッコよさに頭ぶっ飛んだ体験。
「窓の外ではリンゴ売り~♪」ってなんだ?と誰もが思ったはずw
ウィンドウズの外ではアップル売りとは違うよー。70年代の一般家庭にPCは無かったからね。あははwこのアルバムは名曲揃い。文句なし。
で。 表題曲のカバーはうちのバンドKPAKPADUでもやってる。筋肉少女隊もやっている。いろんな人がやっている。聞き比べるのも面白い。
②One size fits all by Frank Zappa
おそらく高校2年のころ。ZAPPA御大の初体験。あまりにすごくて、訳わからなくて、何度も聞き返して、そのユニークさ、緻密さ、ばかばかしさ、技巧の凄さ、すべてにおいてすごすぎて、笑うしかなかった。何十回か聞いて、やっと落ち着いてその全体が見えてくると、彼が言いたかったことはしごく単純であると言うことがわかった。思いつくままの自己表現であり、それを超絶技巧なバンドマンたちが忠実に再現した。ということ。日本の高校生には「これは日本人には無理だ・・・」と素養の違い、社会の違い、個人のあり方の違いを痛感した。
③閉ざされた町 by カルメンマキ&OZ
生でマキさんを見て、あまりのすごさに平伏しましたよ。日本のロック史はたかが50年ちょっとしかないけど、いまだにダントツ。こんなカッコいいロックがあったことを今の10代、20代、30代、40代は知ってるかな?? 歌詞がきれいな日本語としてストレートに入ってくる。聞きなれないカタカナ日本語でイントネーション変えたり、区切り位置変えたりみたいな小細工なし。歌も演奏も小細工なし!
④Selling England by The Pond :GENESIS
ピーターが在籍していた頃のジェネシスの傑作。冒頭の歌から引き込まれて、展開に涙する。このアルバムがひとつの分水嶺だと思っている。それまではガブリエルとバックバンドだったような気がする。(かなり大雑把な言い方で申し訳ないけれど)
名曲揃いでなんともいいアルバムだと思う。
⑤In A Model Room by P-model
1979年に登場した日本のテクノポップ?ニューウエイヴ?の先駆け的アルバム。テクノと言えばYMOもこの時期ですが、こちらは音はチープでパンキッシュ。疾走感というか焦燥感というか、何か「このままじゃダメだ」的な社会性のあるメッセージが伝わってくるショッキングなアルバムでした。特に平沢進氏の世界観が、独特の日本語の中に現れていて面白い。大学時代にあまりにカッコよくてコピーバンドを作ってやったこともありました。
ライブ体験は90年代になってから平沢氏のソロを2回と復活したP-modelの計3回で、3度とも、いっしょに行った友とよく歌詞の解釈で話をした。その友はすでに他界してしまったが、楽しい思い出。
2011年から続けている私のバンドでは大幅にアレンジを変えたカバーをやっています。お時間ある方よろしければ聞いてみてください。
平沢好きの方には怒られるかもしれないアレンジですが(^^;
*パパデュ「美術館で会った人だろ」
⑥FRAGILE BY YES
すてきな地球の絵にFRAGILE(邦題:こわれもの)と名付けられたYESの名盤。
“FRAGILE”って宅配荷物なんかでの「ワレモノ注意」。テクニカルで、個性的なメンバーひとりひとりがフィーチャーされている曲が入っている。ってな構成も面白い。
次のアルバム「危機」の完成度たるや、ほんとにすばらしいんだけど、このアルバムの持つ、なんと言うか【上り坂観】がいい。
YESはABWHと言う派生バンド?を含めて4度の来日公演に行きました。収録曲の「South side of the sky」が大好きで、2014年「危機」「こわれもの」完全再現ライブ(来日公演)で初めてライブで聴きました。
※88年の横浜文化体育館で初めて観た時の「燃える朝焼け」は音響のひどさも手伝って【地鳴り】でしたwwもちろん感激したんですけどねw
⑦ King Crimson Live in USA
クリムゾンのアルバムと言えば、1st、RED、ディシプリンの3枚を特に聞きまくった記憶がある。だけど、一番聞いたのはこのライブのような気がする。
それも冒頭の太陽と戦慄pt2があまりにかっこよくて何度聞いたかわからない。あのドライブ感と緩急の妙!
「う、、息ができないよ、ママ・・・」って感じで聞くアルバムです(嘘800w)
エディ・ジョブソンは後からダビングしたそうだけど、そのエディのバイオリンがめっちゃくちゃいい!!
まぁ、まごうことなき名盤であって、かつ終焉を思わせる作品。
[GENESIS LIVE]、[Seconds out]、[YES SONGS]、[LADIES&GENTLEMAN]などなど、どれもプログレバンドのライブは名盤揃いだけど、、クリムゾンだけはいつも別格。「なぜならKINGだから」と誰かが言ってましたw 言った人ナイス!
⑧LED ZEPPELIN PRESENCE(1976年)
アキレスは文句なし!「俺の罪」がカバーだと知ったのはだいぶ経ってからだけど、やっぱカッコイイ♪
これまたうちのバンドでちょこっとだけやってます♪
Evolution[Led Zeppelin mush up]浜崎あゆみ カバー
⑨ AIR PLAY
デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドンという2大プロデューサーの名前をまったく知らない人でも彼らのプロデュースしたヒット曲は知っていると思う。
このアルバムは聞いたなぁ。。
80年代初頭、あまりに音が良くてこれこそ「次の時代の音」だと思った。何より、ギターの技術、精密さ、音色、フレーズ・・・あまりに垢抜けていて、気持良すぎて気持悪いw
あの「ボディガード」も「タイタニック」もD・フォスターの製作だし、マンハッタントランスファー、E,W&Fire、G・ベンソン、A・ジャロウなどの製作をJ・グレイドンは手がけている。言うなれば、大ヒットメーカーなのである。
(うちのバンドもプロデュースしてくれないか??無理かw)
彼らが2人そろって、このアルバムを作ったのはある意味「サンプル」だったのかもしれないと、今になって思う。売れる音で作りますよ!みたいなw
とにかく彼らのプロデュースしたアルバムは耳に気持ちよくて売れまくった。
あのアリス・クーパーでさえ「あれ?AOR?」と思わせるほどの心地よい音のアルバムを出している。(閉ざされた世界)
■ピアノを前にしたインタビューの中に「メロディをね、指1本で奏でてみた時に良い曲だ!と思う曲が「良い曲」なんだ」by D・フォスター
とか、なんとか言っちゃったりしちゃったりしてーーー!!くー、、ほんとかよ!!!
アレンジと録音と演奏技術と販売網で売ってんじゃねーのかよ!!?とツッコミたくなる私こそ、まさに才能無き凡人だと思い知らされたのであったw
あははw脱帽。。onz。。
⑩ [Ⅳ] Peter Gabriel
彼のアルバムは全部好きだけれど、この4枚目には特別思い入れがある。
このアルバムの中のWallflowerと言う曲の歌詞を見ながら、口づさんでいるうちに涙があふれてしまった。
「私は私のできることを精一杯やる。あなたはあなたでがんばりなさい。」
自分がどういう人で、社会とどう関わったらいいのか?
大学4年の秋の寒い部屋で何もわからなかった私にささったのかもしれない。
あの時聞いたイギリスのおじさんのダミ声は、とてもあたたかく、きびしく、やさしく、私の心をやわらげてくれた。
作品としてはソロになったガブリエルの当時の集大成的な位置付けで、音作り(アナログ盤は特にいい)も楽曲も歌も申し分無い。
名曲SAN JACINTOは何度聞いてもため息ばかり。。
※彼のライブは86年Japan Aid、88年アムネスティ、とチャリティで来た後、94年の単独来日「Secret worldツアー」の3度の来日を見ている。
中でも94年の単独公演の歌、演奏、とりわけ舞台演出はあまりに素晴らしくて(面白くて)忘れられない。
※おまけで11枚目!
RA by トッドラングレンズ・ユートピア
さてさて10枚掲げてみたけれど、その後に、またまたバトンが回ってきてしまったので、おまけでトッドの名盤「RA:太陽神」を足しておきますね。
トッドラングレンは、ソロで2度、ユートピアで1度(90年代になってから)来日公演に行きました。まさかHIROSIMAが生で聞けるとは思いませんでした。
ロジャーパウエルなんともイイです。HIROSIMAのシンセソロもたまりません♪
それと、このRAの中の「Singling and the Grass guitar」という曲。
[同じコード進行で違うメロディ]を4人が同時に歌う部分があって、それ、うちのバンド3人でやってみたんですよ。
同じコード進行で違うメロディを3つ。
見事にわからない曲?になったのでライブ中のクイズにしてみました♪あははw
3曲何歌ってるか?わかるかな??
「ロックイズ!」
ライブはいつも楽しい(^-^)ノ
こちらは私と相棒とのトーク番組