昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

便利さの代償。AI家電と消費生活

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AIスピーカーってのを「人」に例えて考えてみた。

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【オカモチ編】
昭和の時代に、そば屋に出前を取ったとして。
カツ丼と天ぷらそばとカレーライスを頼んだとする。

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しばらくしてオカモチが出前を届けにくる。
お代を払う。ここまではフツウのそば屋。

 

ところが、食べている間、もしくは食べ終わって少しの間に会話が出る。
「ここのカツは薄いよね。ご飯が多くて、バランス悪いんだよなぁ」
「ちょっと、そばツユがしょっぱいんだよなぁ。麺がのびちゃってるのは仕方ないとして」
「カレーは美味しいよ。もう少し辛い方が好きだけど」
この会話をオカモチ君が耳を立てて聞いてたとする。

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そして、出前がよく来る近所の50軒分をメモってまとめる・・・。

数日後
「お店のメニューを変えました」と新しい「お品書き」が配られる。
「厚切りカツの特製カツ丼」
「出汁を利かせた天ぷらそば(減塩)」
「カレー(辛口・中辛・甘口)」などなど。。

新メニューを食べて「おいしくなった」「味がよくなった」と言って、今まで以上に繁盛店となる可能性は大きい。(どれだけ繁盛するか?は別として)

ただ、こんなことは昭和のオカモチ君にはできなかった。

 

できなかったけれど、今はできるかもしれない。AIスピーカーなら。
出前を取った後の会話まで、すべてワード分析されているなら。

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何十人のデータから新しいメニューを追加。
大きなコスト掛けずにお店を盛り立てる。こんな提案メニューを作るのはごく簡単。

大手チェーン店が一番知りたいのがこの「生の感想」だ。

 

 

【デート編】
今度の映画【α大作戦】はとても楽しみ。
I子は封切り前からこの映画の内容をスマホでチェック!上映予定の映画館の場所も時間もチェックを欠かさない。

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さらに、新しい商業ビルβが隣街にオープンする。

 

そこのビルの最上階のラウンジカフェはとてもオシャレ。季節のフルーツを使ったパフェもとても美味しそう!食べに行きたいなぁとスマホでチェック。

 

と、そこで、友達の飲み会で知り合ったA君からメール。
「今度よかったら【α大作戦】をいっしょに観に行きませんか?」
見た目はフツウだけど、なんとなくさわやかでイイ感じのA君。メールアドレスを交換しただけの仲だけど、誘われたのがドンズバで見たい映画。
(えー?私も見たいと思ってたんです。ぜひぜひ一緒に行きましょう!)とデートの約束。


映画を観終わった後に「駅前に出来たショッピングモールに行きましょう。ちょっとお腹空きましたよね?」と向かうお店がβに入っているラウンジカフェ。

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(え??でも、あの店すごい人気で行列だって・・・)と思っていたら、
「オレ、予約してあるんですよ」と言う。
(えー??じゃぁ待たずにお店に入れるの?)もう感激である。

こんなこともAIスピーカーがA君だったらできる。

事前にスマホの検索履歴を全部知っているA君のデートプランは完璧。

 

映画と食べ歩きが好きなI子にいきなりボートに乗ろうなんてプランならどうなのかな?

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まぁ初めっからデートプランがドンズバ過ぎるのも気持悪い、、と言うか長く続かないイメージw


これが24時間データ収集している盗聴(覗き見?)型マーケティングならドンズバも当然。

 

次に何をしたいのか?の予測してくれて提案される。これを便利と言っていいのか?とは思うけど。。

 

なぜ予測が外れないかと言えば、これらは先人たちのログデータの傾向からくるものだから。

外れはあるけど当たる確率はすこぶる高い。

逆に言えば、自分のログデータはすべて誰かの提案に使われている。

今では当たり前になっている「この商品を買った人は、こちらの商品も購入しています」の提案。かなり役に立つw


人のやることに大きな差は無い。

 

■フツウと認識されていても。


ところがTシャツはいつもユ○クロ。聞く音楽はいつも80年代ヒットチャート。だけだったら、その関連商品数はつかみどころが無い。さすがのAIも【フツウ】の人の好みから次に欲しい商品を提案するのは大変だ。

 

提案にあたり、「もっと情報ください。絞りきれません」となる。でもデータはどんどん増えて処理されて。半年もすればかなりの確率で欲しいものが出てくるからすごい。

 

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ところがAIスピーカーがある部屋で「エアコン高いよねぇ・・7万かぁ・・」「5万くらいならなぁ」と夫婦でつぶやいてると、、5万円代のエアコンの広告がスマホにもPCにも出てくる。それが可能だから、最近の広告はこわい。。

 

 

ただ、Tシャツにはお金かけない(こだわらない)&80年代のAOR好きで、最近エアコンが壊れた。

 

この程度では、次に何を買いたいのか?

いくらくらいのものを買いたいのか?

までは特定できない。

 

あくまでも「フツウ」の範疇の人。
しかし、この「フツウ」が一番マーケットとしては大きい。

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※ロウアーミドル+アッパーミドル=57.7%

 

そこで次に行うのはセール!

 

半額にしたら?何に食いつくのか?

どの詳細ページを見るのか?

 

そのデータがほしい。

 

被検索数と実売(売れていくスピード=値ごろ感のデータ化)で、データはより確実になる。

 

これは、どこのリサーチ会社のデータよりも確かだ。


そして、部屋でその商品を開けた時、使った時の生の声。ネットの口コミには出てこない本音。買った人本人以外の家族の感想、使う頻度、使わなくなるまでの日数・・・などなど全部まるっとデジタルそば屋のオカモチ君は盗み見たいw

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つまり全部屋でデータ取りができるAIスピーカーを設置してほしい。

 

まぁ、うがった見方をせずに考えれば、消費者にとっては、【便利・快適・手間要らず】といいことばかり。

 

このブログみたいに文句を言う人?はほんのひと握り。。

 

密林的販売網からしたら、言わせておけばいい、、くらいの話でしょうw


ただ、、

 

もし、私のような変わり者の好みにピッタリのデートプランを提案してくる異性がいたらオレは気持悪いw

 

なんて話を周りにすれば、

「あの、、AIスピーカーはデート相手でもなく、執事でもなく、自分に沿ってくれる優秀な電子秘書のようなものだから買物に便利で、役に立つツールですよ・・・。」

「だいいち、日常会話を聞き取りしないようにオフることもできるんですから」なんて説明されるんかな??

 

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気が付けば「最近、下着や避妊具を買ってませんが、足りていますか?」とか提案されるのかな??いやいや、そこは、そっとサイト脇に広告が出てくるだけなんでしょうw

 

まぁ、100万歩ゆずって、大手通販サイトや、家電メーカーのデータ収集に使われる程度なら「便利・快適・手間要らずの代償」としては仕方ないとしても、政治・宗教・果ては犯罪のデータに流用されないことを祈るばかり。。