最近セミアコづいてる青です。先立って知人から購入したYAMAHAのSA1200。
G&B Jams: Dayán Abad - Yamaha SA1000
この動画はSA1000ですけど音はほぼいっしょです。
この動画はかなりリバーブエコーかけてますけど、まぁ、、気持ちいいもんで私も
クリーントーンのリバーブ調整で先日2時間ほどいじってましたw
「フツウの音」→「フツウで良い音」にするのがテーマで。
「お!?けっこういいじゃん!80点!」なんて思った音を生録してみて聞くと、これがずいぶん違う。最近はスタジオでも大きい音出してそれを生録してみたけど、まだまだいい音に達してないと痛感。まっ、腕が達してないんだけどね(^^;たははw
で、今回は高いギターの話。
Michihiro Matsuda, luthier - Montreal guitar Show 2012 by Jean-Luc Thiévent - PART I
この動画は倍音の多さとリバーブが気持ちいい。アメリカで活躍しているルシアー(ギター製作職人)こと松田氏のギター。
価格を調べたらざっと200万超え・・!
(なんだか12弦みたいなすごい倍音w)
ブレーシング(ボディの中に貼られる木片:残響や強度を決める)は独特のものがたくさん施されてるらしい。。
楽器メーカーは儲けようとすると、大量生産になって、つまらない作品をたくさん世の中に出してしまうことが多い。
でも彼は「そんなことにはまったく興味無いぜ!最高の音を独自のデザインで」みたいなスタンス。
こんな個性的、いや独創的ですばらしい楽器を作っている人がいてうれしい。
Matsuda Guitars - Designing Your Best Sound (日本語)
+++++++++++++
貧乏性な私は外食で食べる料理ひとつとっても昔は「高い値段で美味しいのは当たり前」いかに安く提供できる美味しい料理を出せるか?が肝だと思ってきた。(いわゆるコスパ)
だけど。
だけどね。
「どんだけ高い食材使ってもいい、何日かけてもいいから、生まれてこのかた食べたことのないような最高に美味しいものを作ってくれ。」
と注文された料理人が出す料理がどれだけすばらしいのか?は「料理人の度量のひとつ」だと思う。(美味しんぼか?)
つまり「高くても行く価値はある」ってな感じ?
ウン十年前のバブルの功績で、こんな私でも高級料理店なんぞに行ったことが幾度とある。20代で(幸か不幸か?)贅沢な味、店ってのを経験しちゃったもんで、こんな偉そうな記事も書いてるわけです。今はランチは300円までだよなぁ・・なんて感じだけどねw
それは楽器、ギターでも同じで。
各メーカーにはフラッグシップモデルというものがある。
贅沢に木を使って、いいものを使って、いい職人が研鑽したなら、価格は高くてもいい!というものを各メーカーは作っている。
車で言うならF1みたいな??
マーチンはD-45という100万くらいのフォークギターを作った。
Martin D45 - How does it sound ?
オベーションも120万くらいのアダマスってエレアコを作った。
【オットリーヤ動画】Ovation Super Adamas 1687-9 (1984年製)
フェンダーはギター職人の名前を刻んである60~100万くらいのストラトキャスターを作った。
Fender Custom Shop 1961 Stratocaster Relic Masterbuilt by John Cruz
コリングスはオールドマーチンの再現(材とか工程とか設計とかを今の職人が駆使して手作りで製作)として100万~150万のフォークギターを作った。
Collings Guitars Demo Video - Collings D1A Dreadnought Acoustic Guitar
パーカーは200万超のアーチトップギターを作った。
Ken Parker, Stella model - Montreal Guitar Show 2012 by Brice Delage
そんなバカ高いギター誰が買うんだよ!と思う。
でも寿司ならわかる?
回転寿司で高い色の皿選んで食べてもせいぜい2千円程度のところ、寿司屋のカウンターで3~5万払うのに近い。
高い寿司なら、食べたことある人は軽く100万人以上はいるだろうから、「そんな寿司誰が食うんだよ!」とは思わないもんだ。
だけど2千円じゃ食べられない寿司となれば、すぐに1万2万はいくわけで。
価格ってそんなもんw
そこにはそれなりの需要がある。今はユニクロみたいな、それなりの定番を安く大量に売る店が企業としては大勝する時代だけどね。
ただ、服に着心地があるように、ギターも弾き心地ってのがある。楽器は全部そう。もっと広く言うなら「道具」はみんなそう。上で紹介した動画に出てくるギターたちは総じて弾きやすい。そして、微妙なニュアンスを正確に伝えてくれる。
弾き手が「このくらいの強さ」と思った音が、ちゃんと「このくらい」で出てくる。
そして、それは名手ほど感じる。だから下手にはわからないけど、わかる人には驚くほどわかる。そこにも大きな価値はある。バイオリンで有名なストラディバリウスも弾き手が魅了されるらしい。それは単純に音色だけじゃないって話だ。
事実、1流ミュージシャンのレコーディングではそんなに高いギターでなくても音色がいいから使われているものはたくさんある。
服でも、車でも、楽器でも、料理でも、一度最高のものを体感することは大事だね。たとえ「どこがいいのか?まったくわかんない」って感想でも。
冒頭で書いた日本人のルシアー、ミチ マツダ氏が作ったギター、一度弾いてみたいなぁw(ピカソかっ!)
でも今ロトが当たったら、ほしいのはコリングスw
(おわり)