少年は自分の歳を学年で知る。
小学校1年の夏に転校をしたので、6歳のころの記憶はほぼそれだけ。
中学2年。ギターにはまる。
高校1年。同世代の連中がテレビで野球をしていた16歳の夏休み。
好きな彼女のことと、ロックスターのことしか頭になかった17歳。
大学に入ってひとり暮らしをはじめた18歳
恋もセックスもなんとなくわかった気になったような19歳。
父の早すぎる死を受け入れた20歳。
懐かしい友と会った成人式 。
就職して、いやな上司と尊敬する先輩に囲まれてた22歳。
大好きな彼女に子供ができたと聞かされて結婚した24歳。
自分の子供と楽しい時間がやってきて稼ぎが人並みになった30歳。
先輩と飲み屋に行ったら、そこの若い娘がひとまわり下と聞いておどろく32歳。
マイホーム、転職、離婚で30代は心があわただしく終わった。
息子が二十歳になったと聞いて酒をかわした45歳。
このあたりが折り返し。
酒とギャンブルとゲームとマンガを一度に卒業して昔の仲間とバンドを再開した46歳。
娘が二十歳になったと聞いて横浜でたくさん買い物をしたのは47歳。
新しい伴侶に半端なプロポーズをした48歳。
ガンで親友が先に旅立った49歳。
これから少しづつ減っていくんだと気づかされた50歳。
母が旅立った53歳。
先日“むこうでお父ちゃんがアタシのことわからないと困るから”と88でも化粧をしていた母の3回忌が済んだ。
集まった親戚は20代30代中心。赤ちゃんもいた。小学生もいた。
友人に孫もできて、また自分の歳に気づかされる。
そう、いつもまわりに気づかされてばかり。
昨夜は音楽仲間のお通夜でした。
音楽仲間のKさんの奥さんが40歳の若さで旅立った。
自分より若い人が順番をこえていくのは本当につらい。
何を気づかせてくれてるっていうんだよ。そりゃないぜ神様。
冥福を祈るほかないじゃないか。。
++++
遊びと仕事を教えてくれた"尊敬する先輩”が向こう側にいっちまった56歳
だけど。
同じ56歳にして、初孫登場!
義理の娘の子だから、血はつながってないんだけど、孫ができたのはやっぱりうれしい。
ギリギリの孫ばんざい!
++++以降の年表追記 2017.8.26
かなり、やりきれない気持ちで書き始めた「とし。」だけど、いろんな命があっていいんだよなって思えてきた。
赤ちゃんってすごい力持ってるな。あの小さな手と大きな泣き声に感謝。