昭和の忘れもの。

1960年生まれの青ん坊語り。

働き方改革の行方

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今週のお題「告白します」

 

私、30代で年収1000くらいありました。

40代で600?

50代で400?

だんだん減っちゃったねぇ。。

 

今もっと低いわ。私みたいな60代ってけっこういるかと思うけど。

 

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今の20代30代40代の人と仕事やお金について話してて、、

なんかおかしいな?と思ったこと。

 

働き方改革」という言葉。

要するに休みは多くなりました。だけど給与は安いままです。

無理くりな残業は無くなりました。だけど残業代も無くなりました。

 って事から見えてきたんだけどね。

 

私の世代(昭和から平成初期の社畜たち)は、確かに働きすぎていたけれど、その分の見返りはもらっていた。(それがよかったとは言えないまでも)

 

自分の20代30代は営業マン。

1日11時間くらい働いて、休みは年間40日程度だった。

けれど、稼げたんだよね。毎年年収上がったし。

 

おかげで車は新車。結婚して子供2人。

マイホームも30半ばで建てた。

(さすがにバブルは終わってましたよ)

 2人の子供と母と妻と私の5人で暮らしていました。

(後に離婚するんだけどね)

 

たしかに当時は休みが少なくて、家族で外食も、家族旅行も少なかったと思うけど。

それでも稼いでたから、なんとなく中流な気分?で暮らしていました。

 

ランチは1000~1500円。タバコと喫茶代足すと2000円以上/日は使ってたと思う。

 

夜は仕事終わるのが10時頃でも、それから飲みに行ってましたよ。(週に2回くらい?)

夜の飲み代で使う金額は、だいたい3000〜6000円くらい。

 

ワインバーとか、焼きとり屋さんとかで飲んで、それからカラオケ行って12時過ぎてタクシーで帰るときもけっこうありました。

だから夜は毎週3〜4万使ってました。

 

職場のまわり見てもね。だいたいそんな感じ。

カップルのデート代とかもけっこうみんな使ってたよなぁ。。

 

映画見て、カフェ行って、ちょっとしゃれたお店で食事?お酒?ここまでで1人1万くらい?(全部男がおごると、2万くらい?)

 

それからラブホなんて利用して、タクシーで帰ったら3、4万?

 

まぁ一部割り勘で、女性が出してくれたとしてもざっと2、3万はかかった。

これ毎週デートしてたら月に最低10万は飛ぶわな。。

 

さらに、温泉だの、リゾートだの、コンパだの、テーマパークだの、何かのパーティとかで、年に150くらいは余暇で使ってたんじゃない?

 

で、、今の20代、30代はどんなデートしてるんだろ?

 

ちなみに私の場合は25で結婚したから、デート代を使った記憶より、家族の余暇にけっこう使ったけどね。実際、家族で海外旅行に行ったのも、この頃。

 

 当時はハワイでも、西海岸でも、3泊4日で、ひとりあたり、ざっと20万。安いツアーで15万。4人家族で行くと、子供料金の部分はあっても、まぁ7、80万くらいは使ってた。

 

今の20代、30代って海外行くのかな?

 

結婚、子育て、マイホーム、新車、毎週末に仲間と飲み会、年に一度は家族で海外。。

 これ贅沢??ふつう??

 

私が20代、30代の時は「ふつう」だった気がする。

 

それが平成の中頃から、おかしくなってきて。。

 

今のサラリーマンの年収平均が400。

非正規社員だと年収200。

 

でもって、夕方6時頃には仕事は終わる。

休みは年間120日近くある。

 

これは副業したくなるわな。節約したって、何とかペイでポイント還元したって足りないもんね。

 

会社は10年働いても給与さして増えないし。

増えないどころか40、50で退職勧告。。

 

※あ、コロナの話はちょっと置いといて。

 

冷静に中小企業のサラリーマンにとっての「働き方改革」について考えてみる。

 

確かに副業をすると収入はそれなりに増える。

外で仲間と飲む機会なんて盆暮れだけでいいっちゃいい。

実際に趣味の時間も減るから、余暇で使うお金は減る。

 (趣味もお金かからないものが人気だし)

 

でも、副業するって「働かされてないけど、働いてるじゃん」

 

今もブラック企業に勤めている人は別として、働き方改革だの36協定だので、社畜は減った。

 

副業(仕事)は自分で見つけて(休み削って)少しでも年収アップさせる。

遊びに行くのはガマン。。これ全部「自分の意志で」ね。

 

それでやっと子育てできるのかな?

いや、その手前の結婚資金が貯まるのかな?

少しだけ趣味にお金がまわるのかな?

 

でも、平日の夜とか土日祭日に副業してると実質 年間休日は20日?もっと少ない?

 

結局本業と合わせて1日10時間働いて週に1日休み?で。。年収500?700?

 

充実してる??強制されていないからストレス少ない??

 

ちょっと待って。

働き方改革って、全然よくなってないじゃん?!

 

こんな感じじゃ、結婚に踏み切る覚悟揺らぐでしょ?

子育て楽しむ余裕あるのかいな?

少子化対策ってどこ?なに?

 

一戸建てのマイホームは無理?

毎週ワインバーなんて無理?

新車は贅沢?KINTO ?カーシェアリング

旅行も贅沢?

回らない寿司屋でデートって叶えたいって夢?理想?

独身貴族って単語は死語?

 

やっぱちょっとおかしい。。

 

実際、テレビから聴こえてくるのも「節約」「時短」「お得なポイント」ばかり。。

 

私の場合は、おかげさまで住宅ローン払い終わったから、年収低くなっても生活はできてるけどさ。

 

もうチョット言えば、オレみたいなオヤジは、それなりに遊んできたから、納得もしてるけど。

 

今の20代30代40代は社会に出た時からずっと「節約+お得なポイント集め」ばかりなんじゃないのかな?

 

これが「働き方改革」なの?

 

で、もう少し考えるとね。

なんだか怖い部分が見えてくるんだわ。

 

さて、実家から通っている(もしくは社宅に住んでる)大手のサラリーマン、国家公務員たちはどうでしょう?

 

平成も令和も、変わらず30超えたくらいになると年収500~800以上稼いでて、休日は年間120日あって。残業も減った。

 

およそ500万人程度の【稼いでるエリートたち】は時間もあって、お金もある。

 

だったら毎週楽しくデートして、年に1度くらいは海外行って、車買って、結婚して、子供作ってマイホーム持って親孝行して、将来は退職金も出るし、厚生年金は満額もらえるし。。

 

全然悪くないわな。。

 

これじゃ、、素人考えでも「格差」が広がるのはわかる。

 

庶民が「生活苦しい」って言っても【稼いでるエリートたち】からしたら

「は?」

「自分が悪いんじゃね?」

「国も会社もよくしてくれてるよ!」になるわな。。

(まぁ彼らはそんな事を声に出して言わないけどさ)

 

消費税の10%だって、所得税の減額と天秤にかけたら軽い軽い。。

 

こんな簡単な図式がコロナでさらに浮彫りになっちゃった。

 

国の政策、税制、福祉制度、支援金・・・。

 

あぁ弱者切り捨ての日本。。

 

働き方改革って、ブラック企業から救済してくれる人のためじゃなくって、エリートのためのものだったと思うわ。

 

つくづく。。

 

でもさ。その年収と「幸せ」は、これまた違うのよ。

それも心底、実感している。

 

その話はまた別の時にでも。